ミリタリー ウェアを着ると、どう見られる?

  • 2019/02/15
  • ファッション
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  • ファッションマジシャン◆ yutaka
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ちょっと前にも書いたのですが、今年の春物で久しぶりにミリタリー ウェアを買ったんですよ私。息子も大きくなってきて、活動量も増えたのでそれに付き合える服を。という事もあったし冬ってカッチリと着るものが多いので春になるともっとカジュアルな服を着たくなるというのもあります。スポーツウェアだと自分にはちょっと軽快感があり過ぎるので、ミリタリー ウェアにしたという訳です。

このミリタリー ウェア。ミリタリー という名の通り、元々は戦争をする軍人のために作られた服です。それをいま好んで着るというのは、ファッションという表現の視点ではどういう事なのでしょう?

 

これまでのミリタリーウェアって?

これまでのミリタリーウェアって?

さて、古い話からスタートします。ミリタリーウェアというのは現代の男性服にもかなりの影響を与えています。戦争というのは、勝利するため可能な限りあらゆるものを敵よりも優れたものにしようとしますから、コストパフォーマンスよりも勝利優先ですから進化が進むんですよね。そのために作られるものは機能性に優れたものになります。そんな事もあり現代服の様々なディテールにも、ミリタリーウェア由来のデザインを見つけられるのです。

そんな中でミリタリーウェアがファッションとして取り入れられたのはいつ頃でしょうか?ファッション史でよく言われるのは1960年代のイギリス。モッズスタイルにあるというものです。このモッズと言われるライフスタイルが流行した中で、スクーターに乗るとき流行のスーツの上に着られていたのがモッズコート。このモッズコートが実はM-51というミリタリーウェアなのです。まあ、理由はスーツを汚したくないからだというものだったらしいですね。ファッションそのものというよりは、手に入れやすくて汚れても良い服として選ばれていた部分がある様です。

次に有名なのは、アメリカにおけるヒッピーのファッション。ここで面白いのは、ミリタリーウェアが反戦運動の一環として着られていたという事。1969年のウッドストック(屋外のロックフェスティバル)なんて有名です。

『戦争なんていらない!この服(ミリタリーウェア)も戦争の服じゃない!こうやってピース(平和)を叫ぶための服なんだ!』なんて言っていたのでしょうか。反戦運動の一環としてミリタリーウェアが着られていました。

とにかく、ミリタリーウェアは過去を振り返ると、こんな着方をされていた事もあるのです。

 

日本では?

日本では?

一方日本ではどうだったのか?

私と同年代のオヤジ諸氏なら記憶にありませんか?MA-1。1986年頃に流行っているんですよね。原因(言い方変ですけど)は映画「トップガン」と言われています。若き日のトムクルーズやメグライアン、バルキルマー。そして、ちょっと前にやっていたアメリカの人気医療ドラマ「ER」のグリーン先生といった面々が出演していた、とっても格好良い映画です。実はつい最近、息子にこの映画を観せたのですがとても気に入っていました。

この時期、爆発的にMA-1が流行して「もう、お腹いっぱい」と言われるくらいに普及しました。現在は既に定番アイテムのひとつとして定着した感もあります。

もうひとつ挙げるとすれば、M-65でしょう。MA-1 と併せてミリタリーウェアの2トップに君臨する、人気のデザインです。これも映画で効果的に使われています。ロバート・デ・ニーロの「タクシードライバー」やダスティン・ホフマンの「クレイマー、クレイマー」。スタローンの「ランボー」などは有名どころです。

さらに、日本発でミリタリー柄が流行した事もあります。裏原宿がファッションの重要拠点となった時期その代表格でもあった「A BATHING APE®」というブランドは迷彩柄を流行らせました。これは海外でも一時期流行りました。このブランドの迷彩柄が海外で受け入れられた理由のひとつとして「戦争由来の柄から、その意味を排除してフラットなイメージにし、単なるお洒落なファッションの柄として扱ったから」というものがある様です。

 

結局、ココなんです

結局、ココなんです

こうやって過去を振り返ると、ミリタリーウェアと言っても色々な着方をされていた事が分かりますよね。戦争をする軍人の服としてデザインされたものが、その正反対の反戦を叫ぶ時のファッションとして取り入れられたり。

また迷彩柄という戦争特有の柄が、戦争とは無関係なものとして受け入れられたり。

これらがどういうことか?といえばやはり「何を着るか?ではなくどう着るか?が大切」なんですよね。私がこのヤジアップさんでも何度となくお伝えしている事でもあります。

もちろん今回私が新調したミリタリーウェアも、戦争賛美のために着たくて買った訳ではありません。私は戦争嫌いですからね。息子と思い切り動き回って遊び尽くせる様に機能的で丈夫、さらには男っぽいデザインの服を、と選んだ結果です。

 

ですからもしこれまでミリタリーウェアに関心がなかったなら、「どう着るか?」だけでぜひミリタリーウェアを試してみて欲しいと思います。

 

もちろん、着るもの全てミリタリーウェアになってしまうと、どう良く見ても「これからサバイバルゲームでもやるのか?」なんていう風に思われやすくなります。お洒落とは違った視点の装いになってしまいますから。着るなら1アイテム。上着やズボンだけにして、その他の服はなるべくシンプルでキレイ目なスッキリした見た目のものにすると、まとまりやすくなります。

 

気になったらぜひお試しください。ミリタリーウェアはミリタリーウェアならではの着る楽しさがありますから。

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ファッションマジシャン◆ yutaka
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ファッションの専門学校〜アパレル業界での経験を活かし オシャレに自信がない男性から 豊かな人生を自在に楽しむスマートミドルへ大変身するための マジックの様なファッション=ファッションマジックをお届けします。
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