コミュニケーションレベルの高い人はお洒落なのはなぜ?

  • 2018/06/01
  • ファッション
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  • ファッションマジシャン◆ yutaka
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ファッションに携わり、専門学校からアパレルなどさまざまなタイプの装いを見てきて感じる事があります。お洒落になるための素養というのは結局、根本の部分は他のものと変わらないな、という事です。料理が上手になるとか、スポーツが上手くなるとか、もっと言えば勉強や仕事が出来るとか。こういう事が上手に高いレベルで出来るのに必要になる能力と変わらない能力がファッションの上達にも必要で、つまりは上達するための基本的なロジックはどれも似通っている、という事です。この通底する部分のコツを掴む事が出来れば、どこかで得意分野を一つ持っているだけで、少なくともファッションの上達に応用できると思うわけです。

というわけで今回は、これが得意ならファッションも得意になる!というポイントをお届けしましょう。

 

ファッションの上達にも共通する、基本的な能力はこれ

ファッションの上達にも共通する、基本的な能力はこれ

私はこの話を、ファッションアドバイスする方には殆どいつもしています。それは、特にこの部分を意識して欲しいという意味合いもあります。ここの能力が高い人は、必然的にファッションの能力も高く、また上達も早いのです。

その能力というのは「コミュニケーション」の能力です。私が常々「ファッションはコミュニケーションツールのひとつ」と言っている部分と直結しているところでもあります。

コミュニケーション能力の高い人は本当に、ファッション能力の高さを感じるのです。これは、単純に色々な人と仲良く、良好な関係を築ける人が、誰が見てもお洒落な格好をしているという事ではありません。もちろん、多くの人と仲良くなれるのですからそういう外見を持ち合わせている場合もあるのですが、そういう表面的なことだけではないのです。

ここで言いたいコミュニケーション能力というのは、「相手に対して必要になりそうなものを意識しながら発信し、それに対する相手の反応を見て、自分の発信するものを修正するなどして、さらに発信の精度やレベルを高めていく」という様な事から、相手との双方向のやり取りをより良いものにしようとする能力の事です。

 

相手のいる事ですから

相手のいる事ですから

ファッションアドバイスを求めていらっしゃる方の中には「とりあえずお金を払えば、周りから『格好良い!!』って言われる様にしてくれるんでしょ?さあ、やってよ!」なんて具合にお願いをしてくる場合があります。それに対して私がどんな人に好かれたいか?と聞いたとしても「誰にでも好かれたい」と答え、どんなシーンや場所での服装を考えているのか?と聞いても「どこであろうとオールマイティに」なんて具合に答えたりする方、いるんですよ。でもこれ、無理ですからね。「誰にでも好かれる様な人」が嫌いな人だっているんですし、人は本当に千差万別ですから。

もしそこを押し切って誰にでも好かれ、誰からも格好良いと思われる様な格好を目指すとどうなるか?結局これをやっていくと消去法になっていって、無難な格好に収束していく事になります。良いところで「誰からも嫌われないであろう格好」に落ち着くくらいです。

 

これだって、ファッションに限ったことではありません。例えば何かしらの商品やサービスを考える時、ターゲットを明確にしないと、その商品やサービスのイメージがボヤけて、誰からも振り向いてもらえないなんていうのはもう、ビジネスでは当たり前の話ですよね。ちゃんと相手を見ないと、自分の発信するものがボヤけます。そもそも「誰にでも好かれたい」なんていう不特定多数を狙う様なことは、具体的な誰にも標準を合わせていないのですから、発信する先自体がボヤけている訳です。コミュニケーションを取る相手を特定しないまま、自分だけ良く見せようとして成功するはずがありませんよね。

 

大人ですから、見た目だけの話ではないのです

大人ですから、見た目だけの話ではないんです

自分も相手も意識することなしに、世の中で「これはイイ!」なんていうものを、例え大金を払って寄せ集めて着たところで、それで格好良くなる訳が無いのです。百歩譲ってそういう着こなしは若い頃なら、ある程度の良い反応を貰えるのかもしれません。

しかし我々はもう、何をしなくたってこれまで生きてきたその年月が「自分らしさ」となって滲み出ているくらいの、いい大人です。自分の立ち位置を知り、その現在地から相手を意識した装いをしなければ「格好良い大人」には見られないオヤジなのです。オヤジ世代を狙ったファッション雑誌の格好をそのまんま着こなして「どうだ、格好イイだろ!」なんて街中を闊歩したとしても、その装いに「自分と相手」が見えなければ、周囲には「滑稽なおっさん」にしか見えない訳です。

例えば「ファッションは自己満足だ」なんて言葉もあって、それを言い張る人もいますが、この言葉だって大人だからこその解釈をした方が良いでしょう。「相手を考え、意識して意識して、どんな服装をしたら良いか分からない」なんて、自分が見えなくなるくらいに相手を考えてしまいがちな人になら、「もっと自己満足を求めて良いんだよ」と言えるでしょう。でも自己満足だけを考えているなんて幼稚な装いが良いはずがありません。何事もバランスが大事で、そのバランスを取る難しさも分かっている大人だからこその解釈が必要ですよね。

コミュニケーションって、お互いにとっての心地良いバランスを取るためのものでもあるはずです。そして、大人になるほど人は、その能力に磨きをかけていきますよね。そういう能力をぜひ、ファッションにも使って欲しいと思います。自分の見た目や着た服で相手がどんな反応をするのか?もしあまり良く無い反応なら、どこをどう修正すれば良いのか?こういうところに意識を持ち改善していく行動が伴うと、ファッションは自然に良くなっていきます。

ぜひ、そんな大人のファッションを、楽しみながら磨きをかけていって欲しいと思います。

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ファッションマジシャン◆ yutaka
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