夏にわざわざ着たくなる、リネンシャツ
- 2017/07/21
- ファッション
- 378view
- カジュアル
- ファッション
- 夏
- 流行
- 涼しい
- 男性
梅雨が明けましたね。
いよいよ夏本番です。
四季の中でも1番暑く、アツい季節ですから、夏バテなどに負けずにこの季節を満喫したいものですよね。
さて、そうなるとやはり夏の装いも抜かりなくいきたいところです。
どんなに身体に合っている服でも、着込んで暑苦しく見えたら台無しです。
逆に暑いからといって、だらけた格好もNG。
涼しさを追求して半袖、短パン、ビーチサンダルだと、着ているものは小学生男子と変わらなくなって、大人らしさがどこかに行ってしまいます。
そんなオヤジにならず、夏を格好良く過ごすのに、オススメのアイテムがリネンシャツなのです。
◇麻は日本人にとって馴染みのある素材
ここでいうリネンシャツの「リネン」とは麻の一種です。麻という大きなくくりで見れば、麻は日本人が古くから親しんできた服素材なのです。
日本ではラミー(苧麻)とヘンプ(大麻)が昔からあり、縄文時代には既にあったと言われます。
現代でいえば、ラミーは小千谷縮や越後上布といった高級織物素材として知られます。
ヘンプは日本では神聖な植物とされ、神具に用いられていたという歴史があります。
もっと身近なもので言えば、やはり浴衣ですね。麻の浴衣はまさに昔ながらの、日本の夏らしい服ですよね。
このように、麻は日本人にとって馴染み深い、夏にもってこいの素材なのです。
◇リネンってなに?
麻の中でもリネン(亜麻)自体が繊維として日本に入ってきたのは明治以降と言われますが、人類というくくりで見れば、人類史上最古の繊維とも言われます。エジプトでは神具に使われていたそうですよ。
素材としては、麻の中で最も柔らかでしなやかです。麻の特徴として、ざらっとした見た目と、ざらっとした肌触りがあるのですが、リネンはそういうザラつきが1番少なく、適度な光沢感もあり、肌にも優しい素材なのです。
つまり、リネンは大人にぴったりの麻素材なんですね。
◇リネンの良いところは?
私がリネン素材をオススメするポイントをさらに詳しくお伝えしましょう。
まず、リネンに限らず麻といえば
・シャリ感があり、肌にベタつかない
・通気性が良く、濡れても乾きやすい
・吸水性がある
・汚れが落ちやすい
・強度がある(濡れるとさらに強度が増す)
という特徴があります。
リネンはさらに、しなやかで高級感のある生地なので、大人が着て映える素材と言えます。日本の男性が夏にこのリネンを着なくて何を着る?
そんな素材なのです。
◇リネンシャツの選び方
そんな、リネン素材を着るならやはりシャツです。
このリネン素材で、より夏に似合うシャツ選びのポイントをお教えしましょう。
まずは、汚れが落ちやすいからこそ、白シャツを爽やかに着ましょう。麻は汚れても、洗えば汚れが落ちやすいという特徴があります。だからこそ、白シャツを着て思い切り夏を楽しめるのです。
次は、さらっと羽織る様に、少しゆったりしたサイズを着ることをオススメします。麻素材は肌触りもシャリ感があるのでベタベタしないのでジャストサイズを着ても涼しく着られます。しかし、ゆったりめのサイズを選ぶと何が違うのか?リネンは軽く通気性も良いので、ゆったりめのシャツだと身体とシャツの間に風が通りやすくなるのです。暑い日差しの中でも、ふと吹く風から涼しさを感じられます。それに、風になびくゆったりめのシャツもなかなかセクシーですからね。
そして、さらっと着るからこそ、長袖で大人の余裕を出すことをオススメします。もちろん半袖でも良いのですが、長袖のシャツを腕まくりして着る大人の色気は、夏ならリネンシャツでこそ映えるでしょう。
こんな視点を持ってリネンシャツを選べば、「夏休みに何もする事がなくてダラダラと家で過ごす、だらしないオヤジ」みたいなイメージとはかけ離れたところで、夏を楽しむ装いが出来ます。
◇リネンシャツの注意点
大人が夏に着るための服素材と言っても過言ではないリネンですが、やはり短所だってあります。そんな短所もこの際、把握しておきましょう。
・シワになりやすい
・毛羽立ちやすい
・濃い色は白けやすい
・縦に縮みやすい
これはリネンに限らず、麻に共通しています。
シワになりやすいのは麻の服を着る上で、もっともポピュラーな特徴でしょう。シワをマイナスイメージに捉えなければ、これもまた麻の楽しみのひとつと言えます。
麻は楽しみたいけど、やっぱりシワは苦手!という場合は、麻100%ではなく、そこに綿も混ざった素材を選ぶと、シワのつきやすさは多少軽減されます。
また濃い色のシャツだと、ワキなど摩擦が生じやすい箇所が、白っぽくなってしまいます。これは色落ちしている様に見えるので、濃い色を綺麗に着こなしたいなら、麻は不向きかもしれませんが、ジーンズの色落ちの様な風合いを楽しみたいならOKです。
さらに、麻はどんな色であれ摩擦する箇所は毛羽立ちやすくなります。やはり使い込んだ雰囲気が出てくるんですよね。
そして、麻は縮むのです。なので、麻のジャケットを新調すると、着ているうちに袖が短くなってきて、シャツが少し多めに見える様になるんです。だから、夏に袖が少し短めのジャケットを着ていれば「あ、あれは麻かも」と見える訳です。これも夏の風物詩として見れば、とても麻らしいスタイルと言えますね(日本では、それを見越して袖を長めにしている事が多いのですが)。
このあたりを知っておけば「それもありだよね」という視点で楽しむ事もできるのですから、ぜひ短所も愛でてあげながら、リネンを楽しんで欲しいと思います。
まずはぜひ1着、白のリネンシャツを新調する事をオススメしますよ。