なぜ、株投資で会社四季報は重要視されるのか
- 2017/12/19
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終身雇用制度が当たり前と思い入社したヤジアップ世代も、給料と賞与で一生安泰で暮らせると思っていないはずだ。
今や投資は将来の備蓄に備える当たり前の手段であり、もしかしたら妻がこっそりやってるかもしれない。
ヤジアップ世代は、20~30代の若手社員や、女性に比べ、元手もあれば考えようによっては投資に時間を割く事も出来る。そこで、お勧めしたいのが、着実に儲ける株式投資だ。
四季報は何故大事なのか
個人投資家にとって肝となるのが情報収集を正確かつマメに行い、なおかつ分析力があるかだ。
そこでお勧めしたいのが、アナログ時代から株式投資の情報収集の要となっている『会社四季報』である。
今はオンライン版もあり、有料会員に入れば全てのデータを読む事が出来る。
四季報は、上場企業全ての会社概要、財務状況、株価チャートだけでなく、新規公開株(IPO)の直近ランキング、年間ランキングが出ている。
記者の独自取材による会社評価、業績予想コメントも投資のヒントになり、オンライン版では、
創刊号からのアーカイブが読めるので、個人投資家だと、過去のアーカイブから投資銘柄を絞る事が可能だ。
冊子では会社の役員や財務状況を見るに過ぎなかったが、オンライン版では、各会社の上位30位の大株主を
検索する事も出来る。
四季報オンライン版は、単なる冊子のオンライン版ではなく、もはや株取引の電子ツールと言っても過言ではない。
では株投資の目安となるのは、他にどのようなものがあるだろうか。
投資の目安になるもの、捨てるもの
株投資の際、目安となるのは、
1:配当金がある
2:株主優待がある
3:利益が着実に増えている
4:借金が少ない
5:現在の株価が投資に値するに適切である。
この5点は最低限クリアしたい所である。
20年以上前、スターバックスが日本に上陸したての頃、スターバックスジャパンの株価は7万円だった。
優待券は、どんなドリンクもカスタマイズ可能なドリンクチケットで、株主総会はスタバのドリンクとフード。
託児所もあったという今からしてみれば贅沢かつ先進的、当時は店舗数も少なく、未来のある企業だった。
今やスターバックスジャパンの株価は1500円未満となってしまい、株価7万円の頃はリーマンや外国人が
メインの客層だったスタバは、現在インバウンド観光客や学生、オバサンの巣窟となり見る影もなくなった。
これは『7万円投資してくれる客』が、店を見放した末路と言っていいだろう。
この様な事にならないようにするためには、どうすればいいか。
四季報だけでなく、気になる投資家のHPやブログ、ツイッターをこまめにチェックし、彼らが開く講演会に、実際に足を運んでみる事だ。
講演会やオフ会で、その人が本当に優れているかどうかは判る。
講演会に来る人は、参加者から何等かの有益な情報を交換しあえるかという事を目的にしている。
お友達作りの為に参加しているヤジアップ世代が1人でもいたなら、その講演会はやめておいたほうがいいだろう。
こうした講演会で知り合う人の中には自称投資家ブロガーがいる。
その大半は知り合いになるとしぶとく、なおかつ厄介だ。メールやDMをこれでもかと送ってくるからだ。
投資ブログを持っている人になると、あっちこっちに『教材を買ってください』というアフリエイト広告が張り付けてある危険性もある。
有料投資セミナーを開いているという人から名刺をもらった場合、初回は様子見で行かない方がいい。
初回は、彼らの友達がサクラとしていく場合が多い。最低でも5回開講して、アカの他人が、その人のセミナーを褒めるようになったら行くとよい。
投資には拾うべき情報と捨てるべき情報がある。
何が何でも自分から株を買わせようとしたり、投資させようとする自称投資家の人間の押し売りは避ける事だ。
IPO株を購入する際の人脈つくり
株投資に慣れてきたら、穴場な投資としてIPO(未上場企業)の株の投資を少額から始めていく事をお勧めする。
これは手数料が無料な代わりに抽選で投資する人間が決められている。
会社が新規に株式を上場する事から、公募価格を控えめに設定しているので、市場初値は公募より高くなる。
その後も、利食いやベンジャーキャピタルの売りが終了することで株価が上場する銘柄なのは、四季報をみても明らかだ。
IPOの上場は複数の幹事証券会社と進められるが、最終的に主幹事証券会社に最も多く割り振られるので、
普段から証券マンのノルマに貢献する必要はあるだろう。
では、あまたいる証券マンから、どの様な人材を見つければ良いのだろうか。
目安となるのは、頭が柔軟で頑固ではない人。挫折を経験している人である。
大手金融機関では最年少の53歳で第一生命ホールディングス社長となった稲垣精二氏は、30代の6年間、債権ディーラーを勤め、ことごとく挫折した経験が、後に第一生命の上場に役にたったそうだ。
金利の読みが、ことごとく外れるのだからディーラーとしてこれ以上の屈辱はない。
稲垣氏は、社内の先輩後輩部下のみならず、社外の年下のディーラーにも幅広く意見を求め、ディーラーとして勝ち越し、首をつないだという。
意見のダイバーシティに触れ真摯に受け止める姿勢を持てる人は、証券会社内でも株の振り当て部門まで
のぼりつめられるはずだ。
反対に自分の意見を押し通す証券マンだと、肝心な時に島流しになっているかもしれない。
いかがだろうか。
お小遣いで始める株投資とはいえ、得をしなければ意味がない。
その為には、ある程度の勉強と洞察力は必要なのだ。