今さら聞けないビットコインとは何?
- 2017/04/18
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ビットコインとは
ここ数年、ビットコインについての話題が尽きません。ビットコインは実態が見えないだけに、その本質を理解できている人は少ないのではないでしょうか。まず、数年前に登場したこのビットコインは、「ナカモトサトシ」という、実在するかどうかも不明の人物が考案した技術をもとに誕生したと言われている「仮想通貨」です。ビットコインは誰でも買えて国境を越えて使用できるため、全く新しい通貨として期待されていますが、一方でビットコインは取引所の一つが経営破綻したというニュースでマイナスイメージを持つ人も少なくないでしょう。こうしたニュースからも、ビットコインは「怪しい」「騙されそう」といった印象を持たれがちです。
電子マネーとの違い
仮想通貨と呼ばれるだけあり、よく「電子マネーとどう違うの?」という疑問を抱く人も多いようですが、ビットコインと電子マネーは本質的に異なりますが。交通系の「suica」や、「楽天Edy」「QUICPay」といた既に日本で普及している電子マネーは、あくまで「日本円という現金を電子化」したに過ぎず、例えばsuicaであればJRが発行者となりますが、発行者であるJRに「チャージ=お金を預けている」という性質を持ちます。これに対してビットコインは、あくまで仕組みの一種であるため、発行元が存在しません。
ビットコインを買うという行為は、どちらかというと「円をドルに交換する」という行為に近いものがありますが、円やドルの様に、国が通貨の価値を保証する訳ではありません。その代り、国が発行する通貨と違って、「特定の国」以外でも使用できるのがビットコインが持つ最大の特徴かもしれません。
もともと投機目的で買う人が多かった
日本でも、都内を中心にビットコインを導入する店舗が増えてきていますが、導入した店舗によると、当初の利用者は「海外からの旅行者」がメインだったそうです。というのも、ビットコインはもともと「価値が上がるぞ」と言われていたため、ビットコインを使うために買うのではなく「投機目的」で購入する人が多かったのです。しかし、決済手段として導入する店舗が増えたり、個人間での交換が可能な状況を多くの人が目の当たりにし、ビットコインでの取引が活発化しました。
手数料が安く早いというメリットが魅力
また、ビットコインのメリットは、その手数料や決済スピードにもあります。例えば海外に留学している子供に対して、1万円をドルに換えて送金することを想定した場合、実は約3,000円の交換手数料がかかり、送金まで通常5日ほどの日数を要しますが、ビットコインで送金した場合、ほぼ即日でしかも手数料はごくわずかです。まるでメールを送る様にして、国外の人へもスマートフォンなどで簡単に送金できることから、今後ますます活性化していくことが予想されています。
また、ビットコインは情勢が不安定な国に住む人にとっての需要が非常に高く、私たちが日本で「日本円」を信用しているのと同じように国家の基軸通貨に依存していると、例えば、ウクライナのクリミア半島がロシアの領土となった場合、「ウクライナの通貨が使えない」といった事態に陥ります。ビットコインであれば、国家の情勢に影響されないため、通貨としての価値は変わりません。常に情勢が不安定なアフリカなどでは強い需要が見込まれるでしょう。
なかなか理解するのが難しいビットコインですが、決済手段として生活に取り入れていくのも良いかもしれません。