ガラケー撤退!生き残る為の解決策とは?
- 2018/09/13
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’17年に携帯大手各社が、独自OSを積んだガラケーを撤退させ、消費者にスマホへの乗り換えを促進した。
そもそもスマホが本格的に日本国内に普及したのは7~8年前。
大手キャリアに言われるまま買い替えて使いこなせず、ショップに駆け込む人が多い。
筆者も長々とガラケーを使ってきて、iphone7plusが初めてのスマホだ。
なので、スマホの便利さは判る。
その一方で、過去に機種違いで4台もガラケーを使ってきた身として、ガラケーにこだわる人を置いてけぼりにする日本の現状はいかなるものか、解決策はないのかという疑問にぶち当たった。
たかが6分の1の市場とあなどるな
日本国内のスマホ、ガラケーを含む携帯電話の契約件数は、1億7000万件。
人口比率にして134%という普及率だ。
ガラケーのユーザー数は3000万人、携帯契約数の6分の1だが、スマホの契約者が『販売店や親族に勧められた』というのに対し、ガラケーの場合、契約者の実情にベストマッチしているのが判る。
ガラケーの契約者の内訳は、
1:後期高齢者
2:格安携帯会社でスマホもしくはタブレットを契約してる人
3:通話オンリーで使う人
4:会社から連絡用に支給されている人
など、目的、使い方が明確で、持ち主が機能を使いこなせているのが判る。
何故買い替えないかというと、
1:買い替える必要性を感じない
2:充電池が長持ちする
3:本体価格が安い
4:各種携帯会社と組み合わせる事が出来るから
5:海外でスマホは使わない
6:アプリを使わない
と、これまた明確な理由が出てくるのだ。
ガラケーを持ち続けている人の大半は、携帯各社大手にスマホを勧められたものの、料金の高さやムダさに、おののき料金プランを考え直し、ガラケーと格安スマホを巧く使いこなしている人が多い。
勧められてスマホを買ったはいいが、夜遅くまでスマホゲームにのめりこむ、後期高齢者もいる。
子供に、いつからスマホを持たせればよいかという事が問題となってるが、後期高齢者がスマホのゲームにのめりこんで、睡眠負債を溜める事も、そのうち浮上してくるだろう。
私自身、仕事でパソコンとガラケーを支給された所から、デジタル家電に触れたので、これらのものは『仕事に使う事』が前提だった。
今のスマホの契約件数は、うなぎのぼりだが、正直いって『仕事目的』ではなく『遊び目的』で使っている人が大半という事だ。
という事は、ガラケーは、仕事目的もしくは、家族、親族など必ず連絡を取りたい相手との連絡用に使われているという事になる。
にも関わらず、携帯大手各社は’15年~’17年にかけ、独自OSを積載した携帯の製造を中止。
昨年には最後の砦と言われたNECまで撤退した。
中古ガラケー最大の売り場がある東京・神田には、今日も人の足が絶えない。
これほど需要が多いにも関わらず、国内でしか通話できない、採算がとれないという理由で新しく作らなくなっているのだ。
だが、新しくガラケーを作ることはできないのだろうか。
機能を絞り、OEMで作る方法はないのか
日本国内で、ガラケーを作ろうと思えば可能なはずである。
まだ各社に独自OSの設計図は残っているだろうから、ガラケーの種類を1~2パターンに絞り、細々と発売しつづけていればよいのではと思う。
独自OSや、外側のパッケージを中小企業にOEMで発注製造。
機能も、通話、高解像度カメラ、メール、オプションでネットだけにし、簡単操作に絞り、限定数量作り続けていれば需要は見込めるのではと考えている。
今のスマホは、機能が沢山ありすぎて使いこなせないという人が多くいるはずだ。
これらの人々が乗り換える機種が出来てもいいと思う。
筆者の母はガラケー持ちなのだが、スマホに買い替えたくはないという。
母曰く、ワンタッチでメールが出来て、カメラが綺麗であれば、それでいいというのだ。
何故なら今以上に無駄な連絡が来ると対応できない程、友人が沢山いるからだという。
こうした例にも対応するには、スマホは機能が多すぎるのだと思う。
機能がシンプルであればある程、キャリア販売店の店員も顧客への説明に困らなくて済む上、アフターサービスも楽だ。一石二鳥の考えなのではないかと思う。