トリッキングは香港映画にも使えそうな話題のスポーツ
- 2019/02/08
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人力だけでくるくる回るトリッキング
ジャッキーチェンなどが出演する香港映画では、決闘シーンで人間がド派手に回転しながら殴ったり蹴ったりするシーンが続出します。こういったシーンは、ジャッキー系の香港映画だけでなく、他の少林寺拳法系映画や、中国の歴史ドラマなどでも見かける演出です。
いや、あんなに回るわけないだろ!と思いながらも、彼らなら回るかもとも考えます。人間が回るといえば、フィギュアスケートのジャンプが有名です。あれは間違いなく、人間が飛び上がって空中で3回転、4回転と回っています。しかし、アイスリンク上でスケート靴を履いており、空中では概ねまっすぐ立った状態で回る点が異なります。
格闘風にくるくる回るのはトンデモナイことといえるでしょう。しかし、そんなトンデモナイコトを実現してしまうスポーツがあったのです。それが、トリッキングです。
フィギュアの選手も床の上で運動靴を履いて飛び上がり回転できることから、トリッキングをやれば見事にくるくる回りそうです。
トリッキングには、蹴り技のキック、宙返りのフリップ、そして、くるくる回るツイストがあります。基本的に自由なスタイルで演技するのがトリッキングです。競技は、対戦相手と前後して自分の技を披露するスタイル。つまり、コンタクトスポーツではありません。どちらかといえば、体操競技、それも床に近いでしょうか。
ただし、トリッキングで繰り出される技には、いろいろな競技の技が取り入れられています。神戸市にある一般社団法人日本トリッキング協会の説明では、以下のように記述されています。
“トリッキングとはバク転(バク宙)を始めとしたアクロバット的な動き、体操、ダンスなどに武術の動きを組み合わせた新しいエクストリームスポーツです。”
引用:一般社団法人日本トリッキング協会>トリッキングとは
実際に映画でも使われていた?
トリッキングはいろいろな競技の技を取り入れていることから、すでにアクションシーンが多い映画などでは、トリッキングと同様の動きをする場面を見ることがあるでしょう。それをトリッキングだ!と思うかどうかは別にして、トリッキングはそれくらいメジャーなものになっても不思議ではない背景を持ったスポーツなのです。
さて、そんなトリッキングですが、実は日本選手がメチャクチャ強いという現実がありました!
日本トリッキング協会の発表によれば、昨年末にオランダで行われた、「フックドギャザリング2018」という世界大会で、日本の岩本将成選手が優勝しています。しかも、驚くことに、この岩本選手は若干14歳。日本選手は3位と4位にも入り、チーム戦としても2位の好成績です。
さらに、昨年の夏に時間を戻すと、サンフランシスコで開催された「Adrenaline Worldwide」で、前述の岩本将成選手が14歳以下の部で優勝しています。大人の部では、高梁兄弟対決となり、高梁玲次選手が栄冠を勝ち取りました。
岩本将成選手は、この試合に勝って「フックドギャザリング2018」では大人の部で大暴れするという末恐ろしさを発揮したわけです。
こうなってくると期待されるのが、トリッキングのメジャースポーツ化でしょう。オリンピックの正式種目にでもなれば、一気に盛り上がること請け合いといえます。
トリッキングは、見たところ若い頃から取り組むことで世界レベルの戦いができるようです。競技人口が少ないいまだからこそ、取り組むことで世界戦に出場し、結果を残すことも夢ではないでしょう。
しかし、文字では伝わりにくいのがトリッキングです。動画サイトなどで一度見れば、その素晴らしさが伝わるといえます。トリッキングを学べる場所は、東京・愛知・大阪や協会のある神戸、熊本などにあります。子どもを日本代表に育てるのもアリです。