本田圭佑がカンボジア代表監督?現役選手が監督になった例3つを紹介
- 2018/09/21
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サッカーの世界では数少ないプレイングマネージャー
「プレイングマネージャー」、古くは南海ホークス時代の野村克也氏、最近なら中日ドラゴンズの谷繁元信氏など、プロ野球ではまれに誕生するものなのです。
しかし、それが全く見られないのがJリーグ。なぜかな? と思って調べてみたらJ1の場合、規約で禁止されているんですね。監督の重責を負いつつ現役選手を続けるというのは、心身ともによろしくないという判断があるのでしょうか。
これが海外のサッカーに目を向けてみても、プロリーグではプレイングマネージャーの例は少ないもの。国の代表、ナショナルチームの監督兼任選手となるともっと希少、たった3例しかないのです。
そんな3人の内、1人目に紹介するのはリベリアの大統領までなったジョージ・ウェア氏。
母国であるリベリア・リーグなどアフリカで活躍していたウェア氏は、1988年からフランスリーグやイタリア・セリエA、イングランド・プレミアリーグで活躍。1995年にはアフリカ人初のバロンドールを獲得し、FIFAの年間最優秀選手にも輝いています。
彼が就任したのが、リベリア代表・選手兼任監督。2000年から2002年まで重職にありましたが、ワールドカップ本大会への出場は残念ながら果たせませんでした。
代表・選手兼任監督となると、もっと少ない
そして2人目は、ケネス・アームストロング氏
彼は、1954年にイングランド代表として活躍した後にニュージーランドへと移住。1958年から4年間、ニュージーランド・ナショナルチームで活躍しつつ監督にも就任したのです。
その後もナショナルチーム専任監督や女子チームの代表監督を務めるなど、ニュージーランド・サッカー界の発展に大貢献。
没後の1991年にアームストロング氏は、ニュージーランド・サッカーメディア協会の殿堂入りも果たしています。
そして、この度3人目となったのが本田圭佑選手
そしてこの度、輝かしき「ナショナルチーム監督兼任選手」に3人目として加わったのが、日本が誇る本田圭佑選手なのですが、彼の場合「監督兼国の代表選手」だった2人とは少々訳が違います。
本田選手が務めるのは、カンボジア・ナショナルチームのジェネラルマネージャー兼、オーストラリア・Aリーグのメルボルン・ヴィクトリー所属選手というもの。
オーストラリアでプレイしつつ、カンボジア代表チームの(実質的な)監督を務めるというスーパーマンぶり。
どうやって選手を視察するのでしょうか? 監督兼国の代表選手より、ある意味ハードワークを強いられそうなのですが。
野望が大きすぎて、全く理解できないのは?
「私は大きな野望を持った人間で、サッカーだけでなく挑戦したいことがたくさんある」
これは、本田選手がメキシコ・CFパチューカに所属していた2017年に語った言葉。
この言葉の通りロシア・ワールドカップに出場する一方で、アメリカの俳優、ウィル・スミス氏らとベンチャーファンドを設立、そして、カンボジア・ナショナルチームのGMに就任しているのです。
それ以外にも日本人アスリート初のMIT特別研究員もやっていますし、本田選手の事務所はオーストリアやウガンダ、米国のサッカーチームの経営もおこなっている。2016年からは、カンボジアのシェムリアップ・アンコールFCの経営にも乗り出していますから、今回のカンボジア・ナショナルチームのGMの件は、クラブチーム経営から来たアイデアでしょうか? 自身から申し出て、了承されたといいます。
このように、本田選手の野望はとどまる様子はないのですが……まあ、実際に本田選手が何をやろうとしているのかが、私、アントニオ犬助にはまったくわからない。
さしずめ「群盲象を評す」とか、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」といったところでしょうか。
とりあえず、本田選手の大きな野望が世界を良い方向に導くことを祈っております。