トーセンホマレボシって種牡馬を覚えておこう
- 2017/09/27
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やはりポテンシャルは相当だ
セントライト記念で皐月賞馬を破り、一躍菊の有力候補に躍り出た
ミッキースワロー(牡3・菊沢厩舎)。
何度見てもゴール前の瞬発力には目を見張るものがあり、ここまで成長している3歳がいるとは正直驚きだった。
おもむろに新聞をひっくり返して血統欄を見たところ、父トーセンホマレボシとある。「ははーん、この馬の2200の強さはオヤジ譲りだな」とひらめくあなたは競馬通。
当時「幻のダービー馬」と何度も言われたトーセンホマレボシについて、知っておいても損はなかろう。
ウィリアムズに乗せたのが運の尽き
かわいそうだったダービーでの騎乗はさておき、出世レースとして近年注目の中京・大寒桜賞と京都新聞杯を連勝したのが彼の競走生活のハイライト。
とくに大寒桜賞ではズブさだけが目につき、なにしろ前に進んでいかない。というか成長途上の彼にとっては「全能力」を出すにはまだ早すぎたのだろう。
勝つには勝ったがタイムも平凡、これではダービーに行かれまいと京都新聞杯前に陣営の用意した手段が「ウィリアムズ騎手へのスイッチ」だった。
スタートからしごいて鞭を入れ、強引に2番手を主張。そのまま押し切ってタイムが驚異の2分10秒0!
味をしめたか、本番でもウィリアムズはそれをやり撃沈…タラレバは禁物といえども、オーナーサイドからも恨み節が聞こえたとかなんとか、噂があって当然の結果だった。
奥手なのに2歳から走るのは兄譲り
さて血統的には兄・トーセンジョーダンを見てもわかるとおり、2歳戦から走るものの、それが実力ではなく、古馬になりもうひと成長して開花するのが特徴。
これは父ディープインパクトにはない資質を引き継いでいる証でもある。
いつものとおり血統表にも大きな特徴があり、母エヴリウィスパーの9歳時の産駒が兄・トーセンジョーダン。兄以降ほとんど牝馬しか生まれていない中で、貴重な牡馬だったことがわかる。
母9歳時の産駒である兄はケガから復帰後にG1を勝つ体力に恵まれたが、弟には3年のズレがあり、十分な体質が備わるまでには至らなかったのだろう。
繁殖成績もまずまずのスタート。ミッキーだけでなく、母系を変えればスターストラック(牡3・母父Sクリスエス)のようなダート活躍馬もいる。(ちなみにこの馬の祖母ニシノエルハーブの9歳時産駒が母クルンプホルツ)
毎年100頭もの産駒が誕生中というから、生産者もそのポテンシャルをよくわかっている。
●狙いはスタミナ注入型産駒
今年の2歳世代は夏の北海道でポンポンと勝つなど出足が良い。
とくにオペラオー、エルコンドルパサー、ブライアンズタイムなどスタミナ系牝馬との相性が良く、馬券の狙いはそのあたりか。
内包スピードは十分なので、あとは体力とスタミナを繁殖側から補ってあげるのがよいのだろう。
かなりの実力を秘めるトーセンホマレボシ産駒に今後も注目だ。