はやぶさ2がまたやってくれそうな感ばかり漂わせている

  • 2018/06/13
  • ライフスタイル・娯楽
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  • のりき 夢丸
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順風満帆!今回のはやぶさ2は往路完全優勝!?

順風満帆!今回のはやぶさ2は往路完全優勝!?
初代の大活躍で、すっかり人気者になってしまった宇宙航空研究開発機構(JAXA)のはやぶさプロジェクト。

思い起こせば初号機(エヴァ?)は、数々の困難を奇跡的に乗り切りながら、小惑星「イトカワ」の砂を地球に届け、最後は自ら星になってしまいました。

そのけなげな姿に感動が巻き起こり(日本人はアレに弱い)、プロジェクトの概要は映画化され(題材としたものだけでも複数あるとか)、さながら日本版「アポロ13」といった祭り状態でしたが…オホン、みなさんお待たせいたしました。

いよいよ2代目はやぶさ2が、今度の目的地・小惑星「リュウグウ」に近づいてきたんです。(浦島太郎だな)

 

長旅の疲れを癒やす間もなく働くはやぶさ2

長旅の疲れを癒やす間もなく働くはやぶさ2
今度のはやぶさ2プロジェクトには、前回とまた違ったミッションが課されています。

ひとつはドラマチックすぎた前回の「ヒヤヒヤ航行」に満足せず、もっと安定感バッチリの航海にしようと、スタッフの技術者魂がメラメラ音を立てて燃えていること。
そして最大のポイントが、今近づいている「リュウグウ」という小惑星は、前回の「イトカワ」とは種類が違うということ。

詳細は省きますが、イトカワが「S型」であるのに対して、リュウグウは「C型」と呼ばれる惑星で、こういう異なるタイプの惑星を調査することで、星の起源や生命の原材料に関する知見がさらに得られるんだそうです。

またもうちょっと技術的な話になると、惑星表面だけじゃなくもっと地下のサンプルを採取してみようという新チャレンジもあるそうなので、これからますます期待が高まります。

 

着いたからっていきなりドンと着陸しない

着いたからっていきなりドンと着陸しない
6月初旬現在、はやぶさ2はリュウグウまであと二千キロあまりのところを航行しています。

想定スケジュールから見ると、現在はまさに惑星への接近誘導中というところ。あと二千キロといっても宇宙ではそんなに遠い距離ではありませんけどね。

そして6月21日から7月5日にかけて(27日頃?)「到着」状態に入ります。
あえて状態と付けるのは、しばらくは高度を観測に適した20キロ程度に保つからで、その後観測を続けながら7月末に5キロ、8月には1キロ…と少しずつ降下していきます。

お待ちかねの1回目タッチダウン(着陸)は、そのあとの秋以降になる感じで、うまくいけば来年冬や春にも試みられるようです。
そして最後の3回目で、惑星の表面にドカンとクレーターをつくり、内部に埋もれたサンプルを採取しちゃいます。

うう〜、このちょっとずつミッションが進むあたり、ワクワクする〜!
やっぱりこういうの、いくつになっても男の子は好きなんですよね。

 

遠足は、家に帰るまでが遠足だぞ〜

遠足は、家に帰るまでが遠足だぞ〜
今回4年近くかけて惑星リュウグウに到着しつつあるはやぶさ2ですが、今後どんなに現地作業がうまくいっても、再び地球に帰ってこなければ話になりません。

計画では観測等を終えたはやぶさ2は、来年の暮れ頃に小惑星リュウグウを出発し、地球への帰途につきます。

実は前回、はやぶさ初号機が「最後燃えてなくならなければいけなかった本当の理由」知っていますか?

これ、子供向けサイトに詳細に書かれていてビックリしたのですが、もし前回のはやぶさがまだ元気であったなら、サンプルだけを地球に落とし、自分は地球に落ちないように逃げることができたみたいなんです。

しかしあの映画ばりの「危機」をフラフラになりながら切り抜けてきた手負いのはやぶさには、もうその力が残っていなかったんですって。

サンプルを地球に届けるために唯一彼に残された運命、それが「サンプルと一緒に地球に向かって落ちること」だったんです。
もうダメ…ここらへんで涙腺の緩いオジサンは映画館で泣きますわ(擬人化しすぎ)。

ま、何はともあれ、まずはミッションの成功を願いながら、大切な人と夜空を眺めてはやぶさ2の話でもしてください。
夜空はオヤジのひどい疲れ目にも、とってもいいですから…。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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