エスカレーター歩かない運動はホントに定着するか
- 2019/01/21
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五輪だからといってこればかりは変えられない?街の習慣
来年夏、東京五輪が開催されるのを機に、今から生活上のさまざまなシーンで「人が多くなることをふまえて、ちょっと規則や習慣を変えてほしい」という呼びかけが増えている。
中でも期間中私たちの生活に一番影響があるのが「道路の混雑問題」で、これは都内で専用レーンや専用車両などの提案がされるだろうし、またサラリーマンの働き方としては、一時「リモートワーク」を推進する話も出ている。
で、それよりもう少し身近な話題でありながら「これは案外難しい課題かも」といわれるのが、いわゆるエスカレーターの歩かないで問題である。
並ぶ、並ばない、歩く、歩きたくない…エスカレーターはさまざまな思いの人間を乗せたまさに「呉越同舟」状態であり、ひとくちに「こうするのがベスト」とわかっていても、従えないシチュエーションもあるだろう。
はたしてエスカレーター歩かない問題の解決には、どのような落としどころがあるのだろうか。
将来的にはエスカレーターの形が変わる?
来年夏までにどうするか、という喫緊の話は最後にすることとして、まずは将来的なエスカレーター歩行平和的解決法にはどんなものがあるだろうか。
一番ユルユルな解決法、それは「エスカレーターで歩いても良いことにする」だろう。
もっともこれにはエスカレーターを安全に上り下りをするための準備と投資が必要となるため、あくまで将来的な見通しとなる。
皆さんはそもそもエスカレーターが「上りにくい」構造になっているのをご存じだろうか。
都会の駅のエスカレーターには隣に歩き用の階段が併設されているが、それと比べてもエスカレーターのステップの方が「高さや奥行きが大きく作られている」のだ。
よく言われるようにエスカレーターはあくまで「立ち止まってお客様を輸送する」のが大前提。
その目的からいうと「ステップは大きめ」が当然の設計であり、歩いての上り下りには全然適していない。
もし、今後ユルユル解決法で「エスカレーターの歩行を許可する」ならば、まずはエスカレーターの概念を変え、より階段に近く、ステップ広いが奥行き短め、高さ控えめ、という形に変える必要がある。
絶対に歩かせないことはできるのか
エスカレーターの概念を崩すようなことはできないというならば、次はやはり一人ひとりの歩き方を洗脳しなけらばならない。
その1 エスカレーター内を歩く行為を○×どちらかにきちんと法で判断する(鉄道会社のキャンペーンだけでは限界がある)
その2 法を拠り所としないなら、鉄道会社の駅員によって右側の流れを止めながら乗ってみせるパフォーマンスなども必須
その3 鉄道会社が日和っているうちは、利用客が協力することはあり得ない。両者の本気度の違いが試される。
今後事故が頻発するようなら、または首都直下型地震等の備えとしてなら、法整備の機運が高まるかもしれないが、肝心のお上はそこまで考えてはいらっしゃらないご様子。
となれば、やはり毎日使う利用客の流れには抗えないという結論になるが、実はかなり確率が高い結果としてもうひとつ考えられるのが
▼五輪開催中、駅ナカのあまりの混雑ぶりにエスカレーターは自然と歩けなくなる
のではないかということだ。
なにせ今でもエスカレーターを歩くか、片側を空けて低燃費走行を続けるだけで、人員の輸送量は(設計時想定より)がた落ちになり、混雑時のホームは人であふれかえっている。
これを「人間の群集心理」で解決しようものなら、空いている右側にも人がなだれ込み、歩く習慣のない国からいらっしゃった外国人の停滞も相まって、五輪期間中、首都は自然発生的な「奇跡のエスカレーター全員乗り」で一致協力できるのではないか。
そして、その乗り方が五輪後も評価され、各都市に…いや広まらないか。