1から10まで説明してるのに部下も家族も俺を理解しない!本当の『説明力』の身に着け方
- 2019/02/18
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中高年上司の裁量が試されるのが、説明力の高さだ。
1から10まで説明する上司の下で育った部下は、クオリティにバラつきがある。
1から3まで説明すれば何も言わなくても行動してくれる御用聞きタイプか、
1から10まで説明しても怪訝そうな顔をして上司の顔を見ているタイプかどちらかだ。
ここまでオレが説明してるのに、何故出来の悪い部下が現れるのかと、部下の理解力を疑う前に、まず貴方の説明力を疑って欲しい。
仕事に限らず、趣味、家族との会話にまで使える、本当の説明上手の法則とは何だろうか。
説明上手は相手の概念に置き換えて考える
仕事、得意先、趣味の場、家庭に関わらず、説明の基本は、相手に合わせた言葉や表現で判りやすく伝える事だ。
説明しても特定の人にしか物事が伝わらない、その他の人には全く伝わってないか、何度も聞き返される。
初対面の相手や、興味対象外の事柄についての説明がなっていなかったりすると、説明上手とは言えない。
本当の説明上手は、相手がどんな人であれ状況であれ、相手の概念に置き換えて考え、表現し、説明する事が出来る。
うわべだけ合わせているのではないので、相手が理解しにくい所はどこかを、あらかじめ想定して説明しているのだ。
相手を理解するにあたり利害を第一に考えない上、ポイントを押さえているので、
見下した雰囲気が感じられない。
では1から10まで説明しても、物事が伝わらない人には、どんな欠点があるのだろうか。
1から10まで説明する人は、相手に合わせていない
何か説明しろと言われて1から10まで説明してしまう人は、物事のポイントを押さえていない。
目の前に居る人が『1から10のうちどこが判らないのか』ポイントを押さえていないからだ。
1から4まで説明すれば残りは判る人もいるが、他の人は4から8まで解説して貰わないと判らないかもしれない。
貴方が上司で、1から4まで解説すれば判る部下が7割居て、そちらの方に自分の説明力を合わせていたとしよう。
4から8まで説明して貰わないと判らない3割の部下は、貴方の事を『教え方がなっていない、説明力のない上司』と思うだろう。
部署には、違うタイプの人間が存在するだろうし、同じ事柄を伝える時でも、分けて伝え、まとめるのが上司としての務めだ。出来なければ、説明力不足とみなされる。
1から10まで説明してしまう人は『目の前に居る人は様々だから、全部説明しておけば何のトラブルも起こらない』と思って全部喋ってしまう。
だがこれは相手が何を求めているのか、どこが判らないのか無視しているのと同じなのだ。
私の知り合いの男性にも、1から10まで説明する男がいるのだが、要点がどこか判らないので、理解に苦しむ事が多いし、彼の部下はクオリティにバラ付きがある。
御用聞きの様な人間か、1から10まで説明されても怪訝そうな顔をしている人かどちらかだ。
彼は『世の中何事も数だからね~数を集めりゃいいんだから。』と語り、1から10まで説明すれば大丈夫とのたまい、説明力をつける事を後回しにしている。
彼の仕事ぶりは、目の前に居る人間が、どこが知りたいのか、何が判っていないのかも理解しない。
今の仕事を続けてられるのは御用聞きの様な数人の部下のおかげだろうし、あれが居なくなればクビだ。
ちなみに、説明上手な人と、1から10まで説明する人とどちらがモテますかと聞かれれば、前者だ。
前者は、相手が何を求めているかしっかり把握しているので、余計な事を言ってしまったと思った時には黙っている。
後者の本音は、説明しなくても周りに動いて貰いたいが、説明しなければいけないからとりあえず説明しているというだけだ。
いかがだろうか。
説明上手は、部下だけでなく友人からの信頼も得られる上、モテる事も可能だ。
1から10まで説明してるのに、オレの親切心が無駄になっていると怒る前に、まず目の前に居る相手の事を理解してみると良い。