知ってますか?映画館の入場料金は1800円なのか?
- 2019/02/12
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映画館で映画を観ると1,800円+アルファ
映画は映画館で観るものと言うのはわかります。
あれだけの大スクリーンと館内全体から響き渡る遠慮のない大音響は、家でどんな大画面テレビを持ち込んでも負けるものではありません。
また関係ないようですが、周りに他のお客さんがいるのもまた臨場感を起こさせてくれています。
映画館は夏は避暑になりますし、寒冷地では冬には暖まれるスポットにもなりはします。
しかしその代償が1,800円なのはどうなのでしょうか、映画館までの移動経費も時間も労力もかかります。
今時は、DVDになってしまうのも早いものですし、テレビ放送だって待っていられる人には待ちくたびれない内に放送してくれるものです。
モノの値段は需要と供給とのバランスが一致した点にあるとされていますが、映画のそれが1,800円と言うのは高過ぎると思うのは映画にそれくらいの興味しか無いからでしょうか。
1,800円のその歴史と実態などを調べてみれば、納得の得られることも出てきました。
実態は1,800円もしていない
映画館の入場料が1,800円と言うのは、この約25年間も続いていることですっかり当たり前の値段として認識されているかのようです。
それまではインフレに伴って、抵抗なく自然な値上げが行われていたようです。
25年も前と言えば、バブルが崩壊した頃でその後の日本経済は停滞が続きましたが、値下がりもしないまま今日に至っています。
あらためて1,800円ってどうなのかと聞かれると趣味にもよるのでしょうが、総じて高い感じも否めません。
これが2,000円の大台を突破すると、さすがに疑問の声も大きくなり、客足が伸びなくなり映画界の衰退にまで繋がりかねないのではないでしょうか。
・日常的かつ大幅な割引
しかし今では、実態を反映した入場料ではなくなっています。
それは映画ファンなら当たり前の割引サービスが充実しているからです。
毎週水曜日はレディースデイ、金曜日はメンズデイ、毎月1日は映画の日、60歳以上であればシニア割引などがあって、実際には1,000円で鑑賞しているものなのです。
この結果、1人当たりの入場料収入は1,300円弱にまで下がっているようです。
1,800円と言うのは、実際には最高値であるのです。
映画ファンであればリピーターでもあるでしょう。
そんな人たちがちょっと日程を調節するだけでも得られる約40%もの割引を受けない手はないでしょう。
おそらくデートで行くのに相手の日程との調節がつかなかったカップルや飛び込みで映画館に入った人、よほど忙しいサラリーマンなどだけが1,800円を払っているのでしょう。
・1,800円ばかりとも限らない
もっともそんな割引が無くても、一部の地方の映画館には1,800円もしないことがあります。
それはもちろん、経営上の理由からでしょう。
客数を維持するため、施設が一定の水準を満たしていないためなどが考えられます。
閉館を阻止しようとしている止むを得ない段階にあると思って良いのではないでしょうか。
値下げはしづらい
どうやら映画館は1,800円にこだわる気も無いようです。
それなら大々的に値下げすれば、割引などして不公平を感じさせることも少なくはなるでしょう。
ですが、利用者としては値下げをしたとしても割引が無くなってしまえば、そのメリットを感じたりもしないでしょう。
そしてやっぱり元の1,800円に値上げしたくなった時には、大反発も予想されます。
そんな腰の重たくなるような事態は避けたいのは当然でしょう。
とすれば、やはり現状維持に落ち着いていたいところなのかと思われます。
客足を見ながら割引戦略に手を加え実質料金を調整するのが、経営的にフレキシビルな対応となるのです。