「2018ユーキャン新語・流行語大賞」候補が発表があったけどほんとに流行ったのか?
- 2018/11/22
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ノミネートの中から「逆大賞」を選んでみよう!!
「ああ、今年も残り1カ月半ほどか」。
そんな思いにとらわれるころに毎年、発表になるといえば「ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート。今年も大賞の候補として、30個が発表されましたから「そういえば、こんなこともあったなあ」という思いとともに眺めていました。
すると、目に止まるのが「これって本当に流行ったのかよ」と、クレームを付けたくなるようなノミネート、これも毎年のことですけれどね。
とはいえ、私、アントニオ犬助は時流から外れたオヤジ、自分が「知らない=流行っていない」と決め付けてしまうのは、よくないでしょう。そこで今回は、高校2年生の我が息子とともにノミネートをチェック「流行っていなかった=逆大賞」はどれかを考えたいと思います。
芸能枠・逆大賞 「おっさんずラブ」
犬助が勝手に命名した「芸能枠」からノミネートしたのが、
「ボーっと生きてんじゃねえよ!」「おっさんずラブ」「カメ止め」「筋肉は裏切らない」「ひょっこりはん」「ダサかっこいい/U.S.A」の6コ。
こうやって並べてみると、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と「筋肉は裏切らない」の2つをノミネートさせたNHKの健闘が光るのですが、その一方で犬助も息子も知らなかったのが「おっさんずラブ」。どうやらテレビ朝日のドラマのタイトルだそうなので、勉強不足だったなと反省しようかとも思ったのですが、調べてみると平均視聴率が4%って……これって全然、流行っていないじゃないですか。これより視聴率が取れていて話題なったドラマなんて、他にもたくさんあっただろうに。
何か「おっさんずラブ」を流行らせなければならない事情でもあるのか? そんな風に勘ぐりたくなるノミネート、芸能枠の逆大賞にしました。
スポーツ枠・逆大賞 「翔タイム」
スポーツ枠から選ばれたのが、
「悪質タックル」「(大迫)半端ないって」「金足農旋風」「翔タイム」「そだねー」「なおみ節」「奈良判定」「もぐもぐタイム」の8コ。
それなりに聞き覚えがある言葉が並ぶ中に、違和感を持ちながらエントリーしているのが「翔タイム」。大谷翔平選手の活躍は記憶に残っていますし、中継でアメリカのアナウンサーが「It’s SHOWtime!!」とはしゃいでいたのは知っていますが、「翔タイム」は耳にしたことがありません。よほど「二刀流」の方が耳にして、口にもしたと思うのですが、いかがでしょうか?
ひょっとして流行語大賞には、プロ野球からエントリーさせなければならないという決まりでもあるのか? ユーキャンは過去に「トリプルスリー」や「神ってる」という、野球ファンしか知らないような言葉をエントリーどころか、大賞に選んだという過去もありましたね。選考委員のやくみつる氏あたりがゴリ押ししていると見ました。
ということで、逆大賞は「翔タイム」です。
IT枠・逆大賞 「GAFA(ガーファ)」
IT枠から選ばれたのが、
「eスポーツ」「GAFA(ガーファ)」「仮想通貨/ダークウェブ」「Tik Tok」の4コなのですが、ノミネートで初めて目にした言葉が「GAFA(ガーファ)」。
これは「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」という4つの企業の頭文字をつないだもの。個人情報を蓄積し色々な所で活用、大金をせしめているといわれる勝ち組の企業を指すそうなのですが、犬助は寡聞にして知りませんでした。
今年の7月に出版された、スコット・ギャロウェイ氏の著作「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」のヒットにより一般に知られるようになった言葉ということですが、この言葉は流行っていない気がすると同時に、「知っておかないとマズいぞ」というオーラも感じるもの。
「マルチメディア」とか「Web2.0」とか、バズワード好きを自認している犬助としては、抑えておかねばならない言葉だったということで、自戒を込めて逆大賞といたします。
世相枠・逆大賞 「ご飯論法」
そして世相枠……要は犬助が、以上のカテゴリーに分類するのが難しかった言葉からは以下の12コ。
「あおり運転」「君たちはどう生きるか」「グレイヘア」「計画運休」「高プロ(高度プロフェッショナル制度)」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「時短ハラスメント(ジタハラ)」「首相案件」「スーパーボランティア」「ブラックアウト」「#MeToo」
この中で、本気で目にしたことがなかったのが「ご飯論法」なる言葉。
これは、法政大学の上西充子教授がTwitterにて紹介した言葉。
意図的な「論点ずらし」や「はぐらかし」などの不誠実な国会答弁の手法のことで、加藤厚生労働大臣の国会での答弁を揶揄したもの。
「朝ご飯は食べたか?」という質問に対して「朝ご飯=米の飯」と意図的に解釈、「(パンは食べたけれども)ご飯は食べていません」と答えているようなものだと指摘したことに発します。
じゃあ「論点ずらし」や「はぐらかし」でいいのではないのか? と思うのですが、キャッチーな「ご飯論法」という言葉を与えたところが勝因なんでしょう。この言葉も犬助、息子ともに初めて聞くものでした。
流行っていない言葉を流行っているかのように錯覚させることで、世論に何らかの影響を与えようとしていないか? ということで逆大賞。
まあ、こんな意図を感じるのは「ご飯論法」に限ったことではないのですが。
ということで、以上、犬助と息子が勝手に選んだ、新語・流行語「逆」大賞でした。
本当の「2018ユーキャン新語・流行語大賞」は12月3日に発表になります。