医者やお坊さんがベンツに乗るにはそれなりの理由があるらしい!
- 2018/03/13
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確定申告で、人々は殺気立つ!!
この時期になると、色々と広報活動をやっていて耳にするのですが、サラリーマンをやっていると、まあピンと来ないのが確定申告。
サラリーマンの場合、所得税にしても住民税にしても、源泉徴収されてしまっていますから、家を建てたといった特殊なケースや、よほどの高給取りの方以外には無縁なものなのです。
しかし会社や事業主の方々にとって話は違うもの。
この人たちは、収入に応じて税金を負担しなければなりませんから、そのことを税務署に申告しなければならない。ですから確定申告の時期には、昨年分の所得を全て取りまとめなくてはならない。面倒だわ、忙しいわ、金は取られるわで、この時期は殺気立ってくるのですね。
「坊主丸儲け」に対する大きな誤解
では、お坊さんやお医者の先生はどうでしょうか?
「えー坊主丸儲けっていうじゃん? お坊さんって税金収めなくてもいいんじゃないの?」
確かに、お賽銭やお布施、墓地や納骨堂の運営といった宗教行為に対しては、非課税となっていますが、これは法人税などが宗教法人として非課税というだけ。
お坊さんは、宗教法人であるお寺から給与をもらっているという形になりますから、その収入には普通に、所得税や住民税などがかかってくるものです。
これは病院の院長先生も同じこと。病院から給与をもらっている形になっていますから、お坊さんやお医者さんにしても確定申告とは無縁ではいられない。当然ですが、彼らも税金を納めているのですね。
高級車だったら、何でもいいわけではない
でも、誰もがそうだとは思うのですが、いったん手に入れたお金を、誰かに払うのは惜しいもの。それが例え国民の義務であったとしても、やはり惜しいと考えます。
何とか、納める税金を少なくできないか? そんな場合に出てくるのがメルセデス・ベンツなのです。
所得税とは所得に応じてかかる税金のことですから、所得を少なく見せれば税金も安くなるもの。そして、収入から必要経費を引いたものが所得ですから、必要経費がふくらめばふくらむほど、税金が安くなる。
「ならば、必要経費として高額な車=メルセデス・ベンツを買ってしまえ!!」ということですね。恐らく「通勤に必要だから」というのでしょう。
しかし、調子に乗ってポルシェ911やフェラーリなどを購入してしまうと、それは経費として認められなかったりするもの。「通勤に使うにふさわしくない」と税務署に判断されてしまっては、どうにもならないのです。
ならば通勤に使うのにふさわしいセダンで、そこそこの価格がして、経費として認められそうなもの……となると、やはりメルセデス・ベンツのEやSクラスが落とし所となるのでしょう。
そして「体が資本だから」という理屈
一方で、メルセデス・ベンツなどの自動車をお寺や病院といった、法人名義で所有するという方法もあります。
これをすると、お坊さんやお医者さんの懐は全く痛まないものなのですが……特に、宗教法人となると高級車が所有しづらくなるという話。
これは「宗教法人の営業車として、ベンツはふさわしいのか?」という、もっともなツッコミが税務署から入ってしまうから。特に宗教法人と税金の関係に厳しい目が注がれている昨今、派手な活動はしたくないもの。
ですから近年では、わざわざ宗教法人が高級車を購入するようなことはないと聞いていますが……実際のところ、どうなんでしょうね?
加えて、メルセデス・ベンツならではの安全性=体が資本である、お坊さんやお医者さんにとってふさわしい、税務署を説得しやすいという考え方もあるのでしょう。
例えば、エアバッグやシートベルトテンショナー、ドアミラーやドアミラー内蔵のウインカー、バータイプのドアハンドル……といった今日では当たり前のようになっている様々な自動車の装備は全て、メルセデス・ベンツが最初に採用したもの。
それだけ歴史的に安全意識が高いメルセデスだからこそ、体が資本のお坊さんやお医者さんにとってふさわしいというのです。
ですから、お坊さんやお医者さんといった人たちは、メルセデスに乗らなければいけないという。でもなあ、お坊さんなら檀家とか、お医者さんなら患者とか、税務署だけでなく色々な所から監視されていて、最近は高級車など乗りづらいという話も聞くのですが、実際のところはどうなのでしょうね?