軍事力の差を呑気に捉えていると敗北もある

  • 2017/10/13
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軍事力の差だけで勝利には繋がらない

軍事力の差だけで勝利には繋がらない

日本の合戦の歴史を紐解けば、2万の兵にわずか3千の兵が立ち向かって勝利したような戦が意外に幾つもあるのです。
近代においても日露戦争では日本がロシアのバルチック艦隊を打ち破り、世界では大番狂わせと騒がれたものです。
最近ではベトナム戦争でアメリカが参戦した南ベトナムが北ベトナムのゲリラ戦法に敗走してしまったりの例もあります。
アメリカももしかして北朝鮮に足元を救われるのでは、と思う人がいても不思議とも思えません。

 

無視出来ない結束力

多勢に無勢ではない

太平洋戦争では日本がつまらない精神力を前面に出し続け後に引けなくなってしまい単に負けるだけでなく大きな被害をもたらしました。
しかし、戦力は小さくとも結束して意を一つに戦えば大きな戦力に対抗した事例は冒頭に述べた通り幾多もあるのです。
太平洋戦争も冒頭には綿密に立て訓練を重ねた真珠湾攻撃が、ある程度の功を奏したのも事実ではあります。

・多勢に無勢ではない
圧倒的に多数の兵士で臨んだ合戦では、一般にあまり兵士の動きは良くありません。
自分は怪我などしないようにそこそこ参加していても、どうせ勝ってしまうのだからと思って働かないのです。
それに対し、少数で臨んでいかにも劣勢に立たされた軍勢の兵士は後がありません。
作戦も綿密に立て敵の弱点を見出し、その一点に兵力を集中して一気に戦局を決めてしまうパターンにはめやすいのです。

 

情報収集と策略の練り上げ

情報収集と策略の練り上げ

太平洋戦争でアメリカが日本の暗号を解読するのに成功し、その通信情報を手に入れた事による戦果も大きなものがあります。
日本の戦国時代も忍者が先方に忍び込んでは状況を速やかに仕入れる事の重要性は知られたところです。
そしてその情報をトータルにまとめ上げいかなる戦術で立ち向かうのか、あらゆる展開パターンを想定して冷静に構築出来るかどうかにかかってきます。
過去の有名な大逆転劇とされる桶狭間の戦いもそうです。
武田信玄の戦いもまた勝っても当然と言われる戦いでも極力、兵士を失わないようにしながら勝つと言う配慮がなされている事でも有名です。
この他にも調べてみればいかに情報と策略が大切なのか、続々とそんな史実がある事もわかります。

 

自信過剰は身を滅ぼしかねない

自信過剰は身を滅ぼしかねない

歴史を勉強するのは現代に役立つからです。
過去を振り返りその失敗はどのような経過を辿ったのかを見れば、いずれも安易な判断がそこにあったためです。
自分の恵まれた環境や能力に人はついついあぐらをかいてしまいます。
ところがどこからどう見ても自分の存在は揺るぎないと思っていても、他人はそうは見ていなかったりします。
むしろ、そういう人の足を引っ張ったりして打ちのめしてやるととても気分が良かったりするのです。
その方法は少し考えれば案外、簡単なものでもあります。
たとえ恵まれた才能があったとしても人並み以上の努力と精進をしていないと足元をすくい取られかねないものなのです。

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