陸上自衛隊初であり、唯一の特殊部隊である特殊作戦群とは?
- 2017/10/04
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陸上自衛隊の特殊部隊
日本で特殊部隊と言われると警察の特殊急襲部隊(SAT)のイメージが強いです。しかし、陸上自衛隊にも特殊部隊は存在しています。それが特殊作戦群(SFGp)です。特殊作戦群とは対テロ・対ゲリラ部隊となっています。陸上自衛隊の中でも高い能力を有する人物しか入隊することができません。つまり、陸上自衛隊の中でもトップレベルの人材が集まっている部隊なのです。しかも、特殊作戦群はまだ謎に包まれている部分が多くあります。そのため、世間に広く知られていないのです。今回は、特殊作戦群についてわかっている部分について紹介していきます。
特殊作戦群の手本や隊員について
特殊作戦群の手本とされているのがグリーンベレーやデルタフォースです。グリーンベレーやデルタフォースとは米陸軍の特殊部隊のことです。そのため、特殊作戦群はグリーンベレーやデルタフォースが担っている任務と同等な任務を遂行したいと考えています。それ即ち、日本のみならず海外での任務を目指していることになるのです。そんな特殊作戦群の隊員数は約300名と言われています。しかし、詳しい構成などについて公式に発表はされていないのが現状です。一説によると約200名が戦闘要員であり、約100名が後方支援隊員であると言われています。特殊作戦群は選抜試験によって選抜され、合格することで隊員になることができます。しかし、合格できるのは志願者の3割程度とされており、優秀な人材しか特殊作戦群に入隊することはできないのです。
特殊作戦群の任務
特殊作戦群は対テロ・対ゲリラ部隊とされているが、それ以外にもさまざまな任務があります。任務のひとつとして、自衛隊が海外で活動する際に現地の治安に関する情報を収集することも含まれているとのことです。そのため、イラク復興支援で自衛隊が派遣されたときには、特殊作戦群の隊員が駐屯地の周辺の治安情報収集を行ったとされているのです。他にも要人警護なども任務に含まれるとい言われています。そのため、2016年に行われた伊勢志摩サミットでも特殊作戦群は待機していたとされているのです。有事の際だけでなく、特殊作戦群は任務を遂行しているのです。
ハイレベルな訓練
特殊作戦群の訓練について正式に発表されていません。しかし、ハイレベルな訓練を行っていると言われています。有名なのが、生身の隊員を的の両脇に立たせて10m以上離れた場所を移動しながら拳銃で的を的中させる訓練です。通常の部隊では考えられない訓練であり、特殊作戦群の訓練が凄まじいことがあります。また、特殊作戦群の隊員は向上心があり、海外の民間軍事会社(PMC)や傭兵スクールなどの研修に参加する隊員も多く存在するとのことです。
特殊作戦群は謎だらけ
ここまで特殊作戦群について紹介してきたが、実は謎なことが多いです。そもそも、特殊作戦群は任務内容や訓練内容、装備などについて正式に公表されたことがありません。高い秘匿性が保持されており、隊員の名簿や顔写真も非公開です。これは、隊員の家族を狙ったテロを防ぐためとも言われています。さらに、あまりにも情報が少ないため、ネットでの書き込みや雑誌の内容もどこまで事実なのか把握することができないのです。ただ、特殊作戦群は高いレベルの訓練を受けており、日本を守っているのです。