人類最大の脅威、水爆の爆発原理と破壊力
- 2017/10/16
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水爆はそんなに凄いのか
北朝鮮が実験に成功して喜々としている水爆とはそんなに凄いのか、どんな仕組みなのかと思っていませんか。
広島や長崎に落ちた原爆も凄いけど、それよりも強力だとは聞いた事はあるけどそれ以上は別にわかろうとする必要も無い、わかっても実際に使われる訳もないと言うのも確かに納得出来ます。
しかしこの度、太平洋上で水爆実験をするとなるとその可能性もにわかに湧き上がって来ました。
実施されればどれだけの影響があるのかにも注目されます。
原爆も水爆もその技術の使い方次第ではその成果も大きく変わりもします。
基本的に原爆とは全く違う技術と言う点から押さえておくと水爆を見る目も変わるのではないでしょうか。
原爆は核分裂、水爆は核融合
原爆と水爆の違いはこれだけ覚えておけばほぼ十分です。
・原爆のメカニズム
物質を構成する最小単位の物質が原子ですが、これが分裂する時に発するエネルギーを利用したものです。
その最適な物質としてウランの同位体であるウラン235が発見された事で実用化に踏み切られたのです。
ウラン235は連鎖分裂反応も起こします。
分裂した後のウラン235が撒き散らすのが放射能と言う原理になっています。
・水爆のメカニズム
水爆は核分裂とは真逆の核融合によって得られるエネルギーを利用したものです。
核融合は太陽エネルギーの発生システムそのものとも言えるもので、太陽内部で水素の核融合が行われているのです。
ここで使われる水素は陽子1つに中性子が1つある重水素となります。
これを地球上で人為的に行うには、太陽並みの高温高圧状態が無くてはなりません。
それはざっと1億℃、1千億気圧とされていてその環境は原爆によって作られています。
つまり原爆を起爆剤にしているようなもので、そのエネルギーは原爆の数百倍ともされています。
もちろん原爆によって放射能もしっかり拡散してしまいます。
こうしてみると日本などはたった数発で沈没してしまうと言っても過言ではないのです。
水爆がスタンダード
原爆と違って水爆はエネルギーレベルを上げようと思えば理論上どこまでも上げられるとされています。
核保有国とされている国々が持っている核がこの水爆であるとすれば、その脅威に対し戦争など起こせないのも頷けます。
残念ながらこの水爆が決定的な戦争の抑止力、平和の推進力となっているのが現実の世界なのです。
・核融合は未来のエネルギー供給源
核分裂が原発としてエネルギーの供給に貢献してきたのと同様に、将来は核融合によるエネルギーの供給が計画されています。
これが実現するには幾多の技術的問題もありそうですが、クリアすればエネルギー問題も一気に解決へ進むとの見方もあります。
人類の英知を生かすも殺すもまさに人類次第と言った感を新たにするところです。