ヒアリの情報を集めてみてわかった事。無闇に・・・。
- 2017/07/22
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ヒアリは危険な生物なのか
2017年夏の話題の大きな部分を占めているのが「ヒアリ」であることは間違いありません。神戸港や大阪港から関東にまで発見例が拡大しているヒアリ。刺されると初回からアナフィラキシーショック症状を発することがあるといわれており、マスコミからは早速「殺人アリ」との看板もかけられています。
日本には本来生息していない「外来生物」が発見されるたび、殺人○○という呼び方がされています。しかし、時間の経過とともに慣れてしまい忘れられてしまうことから、それほど大きな問題でもなさそうな印象に陥ることが少なくありません。例えば、セアカゴケグモは1995年に発見されて一時期大騒ぎになりました。その後、何度か発見報告が流れる度に多少の騒ぎにはなりますが、忘れているオヤジも多いでしょう。これには、国内での死亡例が確認されていないことも関係しているかもしれません。
さて、ヒアリは危険な生物なのでしょうか。これについては、セアカゴケグモよりは危険であると考えて良さそうです。ただ、死亡リスクでいえば、海外で死亡例が確認されているセアカゴケグモも十分危険です。また、ヒアリは刺されても適切な処置をすれば生命にかかわる危険性には至らないともいわれており、初期対応次第の面があります。ちなみに、これまでのところ、海外におけるヒアリによる死亡例の正確な数字は判明していないようです。
ヒアリ対策あれこれ
公での対策はコンテナでの封じ込め駆除や陸揚げ地点での撲滅などが考えられますが、羽根つきの女王アリが遠隔地へ移動する可能性もあり、どこまで拡大を抑えられるかは未知数です。
・ヒアリを見つけたら、自分で駆除しようとせずに市区町村や関係機関へ通報します。一般的なアリよりも俊敏だとされており、下手に近付くと一気に攻撃されかねません。
・ヒアリに刺されたら、まずは落ち着いて安静にします。軽度であれば時間の経過でおさまってきますが、どのような予後になるかの予測は難しいため、一人きりにならないことが肝要です。誰かに一緒にいてもらいましょう。
・ヒアリに刺された場合は、多くのケースで強い痛み(火をあてたような)を感じるとされています。症状が重くなってきたと感じたら速やかに病院へ行きます(連れて行ってもらいます)。
さて、ヒアリ報道が活発化してからアリ駆除のアイテムが良く売れているようです。仕掛けタイプの駆除剤を買ったオヤジもいるでしょう。しかし、ここで気になる話があります。そもそも、在来種である生物は外来種である生物を排除しようとするものだそうです。アリの場合も、日本に初めからいるアリは、ヒアリなどの外来種を見つけると排除しようと攻撃するとのこと。
つまり、アリ一般を殺してしまうと、後からヒアリが飛んできた場合、迎え撃つアリがいない事態に陥るのです。まるで、軍隊は悪だから解散!させたら、そこへ他国軍が攻めてきたようなものです。自国を守るべき兵隊さんがいないのでは悲惨な光景が予測されます。
結局のところ、ヒアリについても冷静に対処することが重要です。