生魚を食べて胃が痛い!そんな時は寄生虫のアニサキス中毒を疑え!
- 2017/05/21
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アニサキスとは
アニサキスは一般にはサバに寄生していることで知られているようです。
ですが、他にもアジ、サンマ、イワシ、カツオのような青魚やイカにも寄生していたりします。
線虫の一種で幼虫は太さは1ミリ未満で長さは2~3センチくらいです。
白っぽく良く見れば発見も出来ますが、普段は思いもしないものですので、気付かず刺身などで食べてしまうことがあるのです。
胃の中に入れば胃の粘膜を刺してしまい、これが冷や汗をかくほどのたまらない激痛となってしまうのです。
その症状は食後数時間経過してから表れ、みぞおちの辺りが痛くなり吐き気をもよおすのです。
夕食に刺身は良くありますので痛くなるのも夜中になりがちです。
すると翌日、病院に駆け込むまで夜通し苦しむことにもなるのです。
また稀に腸まで移動した場合は1日以上してから腸の辺りが痛み出すこともあるようです。
アニサキス中毒は注目されている
食品は特に生鮮食品は流通の段階で綺麗にしてくれるとの先入観も強いのが日本人です。
サバは傷みやすいので酢でしめたシメサバであればアニサキスも死んでくれていると思っていたらそれも勘違いです。
でもアニサキス中毒なんて身の周りではあまり聞いたこともないしと軽く考えるのも甘過ぎです。
厚生労働省が統計したところでは、2007年までは数件の報告であったが、2016年には124件にまで急増しています。
これは過去には報告されていなかった件数があり、そして現在でも報告されていない事例があるとされてますので実態はもっと多いのではとも指摘されています。
それでも今や食中毒の原因件数としては、ノロウイルスやカンピロバクターに次ぐ原因になっていますので注目せざるを得ないでしょう。
消費者が出来る対アニサキス戦略
・鮮度が大事
まず魚介類を購入する場合、鮮度の良いものを選ぶべきです。
鮮度が良ければアニサキスがいても内臓に留まっているのです。
それが鮮度が落ちるとともに筋肉内へ移動してしまい食べてしまいやすくもなるからです。
内臓を刺身で食べたりは厳禁と言えます。
すぐに捨てるか好きな方はしっかり火を通して食べるようにしましょう。
・良く噛む
アニサキスは物理攻撃には弱いです。
そこで食べる時に良く噛んでいればアニサキスも噛み砕かれて死んでしまいます。
噛んですり潰すかのようにしてしまえば大丈夫でしょう。
・酢、醤油、わさびで安心しない
このような化学攻撃には強いので勘違いをしないことです。
・やられたらとりあえず正露丸
根本的な治療はアニサキスを内視鏡で捕まえて取り出すことにあります。
しかしそんな面倒な治療はお金も時間もかかりすぐには出来ません。
また体内に潜んでいても生存期間は1週間程度ですので症状さえ抑えていれば完治するものでもあります。
身近にある薬で症状を抑えるのには正露丸が効果的と言われてます。
正露丸中のクレソールは腹痛を抑えるだけでなく、アニサキスの運動能力を抑える効果があるようです。
それでも耐えきれなければ病院に直行しましょう。