血管のアンチエイジングは、歯磨きの工夫1つ
- 2016/08/30
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80歳になっても、自分の歯を20本は残す
「8020運動」というのがあります。何かというと、「80歳になっても、自分の歯を最低20本は残そう」という運動です。入れ歯ではなく自前の歯を多く残すことは、中高年以後に起きやすい血管がらみの病気を防ぐ重要ポイントの1つ。歯がたくさん残っている人ほど動脈硬化性心疾患の発症率が低いというデータがあります。
人間はサイボーグではありませんから、人工歯に入れ替えりゃいいじゃないか、なんて甘い考えは通用しません。
血液サラサラでも、血管ボロボロではダメ
心疾患の問題についてはよく「血液サラサラにすることが大切」と言われますが、同じように大切なのが「血管の若さ」。血液サラサラになったが血管ボロボロというのではダメです。ボロボロになった血管が破れて、サラサラの血液が漏れて死ぬなんて最悪じゃありませんか。
そして、血管年齢を若く保つ上で大切なのが、歯磨きです。
歯磨きをおろそかにすると血管が壊れる
歯磨きと血管年齢なんて、何の関係もないだろ…と思う人が多いでしょうが、事実は大違い。歯磨きをきちんとしないと、歯や歯ぐきに細菌が繁殖し、バイオフィルムという細菌の膜ができます。バイオフィルムというのは、家事好きでない奥さんのいる家のキッチンの流しに見られるぬめりのようなもの。これが一度できると口の中に細菌がさらに増殖するようになり、歯ぐきの腫れる歯周病に。この状態が続くと、増殖した細菌は体内深くへ侵入していくようになります。
やがて、細菌は血管の中にまで侵入し、血管を傷つけます。その結果起こるのが、動脈硬化です。
歯磨きをなめてかかるな
たかが歯磨き、されど歯磨き。歯磨きをバカにしちゃいけません。
口は体の入り口です。と同時に、口は万病の元でもあります。毎日どか食いをして、口の中は水でざっと流し洗いするだけなんて生活を続けていると、ある日突然心疾患でおしまいなんてことになりかねません。歯の手入れが悪いと、首にある頸動脈の動脈硬化が進みます。頸動脈は脳に血液を送る部品で、ここがボロボロになるととんでもないことになるのです。
就寝前に時間をかけて歯磨きを
歯磨きについては、いろいろな説があります。食後すぐがいい、いや食後1時間ほど経ってからがいい、などなど。いまのところ唾液の分泌が盛んになる食後30分は歯磨きはしないほうがいいという説が有力ですが、では、血管のアンチエイジングのための歯磨きはいつ、どんなふうにするといいのか。
これが絶対に正しいかどうかは何とも言えませんが、就寝前に5〜10分たっぷり時間をかけて丁寧に歯磨きするのがいいというのが、これまた有力です。
試してみましょう。