焼酎の魅力を知って美味しく気持ちよく酔おう
- 2017/06/05
- グルメ
- 542view
- お酒
- アルコール
- お酒
- ビール
- プリン体
- 日本酒
- 焼酎
焼酎はオヤジにうれしいことだらけ
「焼酎」と言えば他のお酒に比べて安く酔えることから、かつては肉体労働者に人気があり、逆に女性には敬遠されていました。けれども10数年前のブームによって本格焼酎が注目され、今では居酒屋の定番として幅広く飲まれています。彼女とのデートで選んでも問題はありません。ビールや日本酒に比べるとカロリーやプリン体が少なく、血糖値も上がりにくいので健康診断の結果が気になるオヤジにおすすめです。
甲種?乙種?焼酎の種類と作り方
焼酎は蒸留酒(スピリッツ)の一種であり、ウイスキーやウォッカ、ジンの仲間です。甲種と乙種があり、両者には原料や製法に大きな違いがあります。甲種は糖分を搾った後の残りかすから作られた「廃糖蜜」や酒かすが主な原料であり、これらを発酵させて何度も蒸留します。その結果、味の個性は弱いもののアルコールの純度が高い焼酎を大量生産できます。「ホワイトリカー」として売られているのは、ほとんどが甲種の焼酎です。
一方、乙種の主原料は米や麦、芋、黒砂糖、そばなど種類が豊富です。「本格焼酎」として全国各地で作られており、地域の特産品が使用されています。まずは米や麦で作った麹を発酵させて「もろみ」を作ります。そこに主原料を加えて再度発酵させたものを蒸留するのです。甲種と違って蒸留の回数が少ないので、アルコールの純度こそ低いものの、主原料の風味や旨味が強い焼酎ができあがります。沖縄の「泡盛」も乙種の仲間です。
近年は同じ乙種でも「減圧蒸留」と言って、蒸留機の気圧を下げることで沸点が低くなり、癖や雑味を少なくした本格焼酎が増えています。甲種は飲みやすくて風味が乏しく、逆に乙種は癖が強くて風味が豊かなので、「混和」と言って両者を混ぜ合わせ、飲みやすさと風味を両立させた焼酎もあります。
焼酎はアルコール度数が甲種で36%未満、乙種で45%以下と決まっているので、度数を調節するために加水する場合があります。主原料や製法に加えて産地の水質も重要な要素と言えるでしょう。
焼酎の美味しい飲み方と主原料別の特徴
甲種はその癖の少なさから何かと混ぜ合わせる飲み方や使い方が主流です。カクテルや酎ハイのベースにしたり、果実酒や梅酒の原料に使ったりします。そのままでもロックや水割りにすると、どんな料理にも合うでしょう。
乙種は何も混ぜずにそれだけで飲むのが基本です。主原料の味わいを楽しむならロックでシンプルに、香りを楽しむならお湯割りにすると強く感じられるでしょう。主原料が異なると味わいも香りもまったく異なります。時には彼女と飲み比べてみるのも楽しそうです。
初心者には口当たりが柔らかくて甘みがある芋焼酎がおすすめです。サツマイモを主原料としており、近年は焼酎用に改良された品種を使っているので、芋特有の臭みが抑えられています。北海道にはジャガイモを主原料とした芋焼酎があり、また風味が異なります。黒糖の焼酎もさわやかな甘さがあり、初心者向きでしょう。
穀物を主原料とする本格焼酎はそれぞれに味わいや風味の個性があります。味がはっきりして深いコクがある米焼酎、香ばしくてまろやかな麦焼酎、コクがありながらさっぱりしているそば焼酎などです。