え!まだ学生時代と同じ服装してるの!?今からでも間に合う年相応の着こなし術
- 2018/03/23
- ファッション
- 517view
- カジュアル
- コーディネート
- スーツ
- 大人
- 服選び
私は映画が好きで、結構色々と観ます。映画館に行くこともあれば、旧作を家で観ることも。小さい頃から映画を観ているので、映画を観るのはある意味では人生の一部になっているのかもしれません。実際、私のファッションに関しても、好みやイメージなど、映画から影響されたものは少なくありません。またさらに、装う上でのスタンスも映画から学ぶ事は多いのです。映画を撮っている国の文化では当たり前過ぎて、ごく普通の事として何気なく描写される服の着こなし、扱い方、感じ方もやはり勉強になるものです。装いの文化を学ぶとさらに、その何気ない装いとの付き合い方に納得する事も多々あります。
そんな中で、我々日本人の男として洋服を着こなす時に重要な位置付けにあるのがスーツです。これはスーツと呼ばれる服そのものではなく、むしろスーツという装いにポイントがあります。これを上手に受け入れる事が出来ないと、スーツを上手に着こなせない、という事になるのです。もう、かなり定着したとは言え、異国文化の装いですから、やはり自分のものとして取り入れるには、それなりのやり方というものがあるのです。
これが上手に取り入れられると、若さという強力な武器をひっさげて、自由な普段着を楽しめていた学生の頃の着こなしから、大人の装いへと進化できるのです。
という事で今回は、学生の頃から選ぶ服が大して変わっていないオッサンが、大人の装いをはじめるにはどうすれば良いか?というファッションの入門編をお届けしましょう。入門編なので、初心者向きな内容ですが、ファッションに自信のある方でも、基本を振り返って確認していただけると思います。
まずは、襟付きのシャツとジャケットに慣れよう!
これが今回、私が言いたいポイントです。「まずは襟付きシャツとジャケットを着て慣れる」これに尽きます。
ただ、こんなシンプルな言葉だけだと変な格好へ脱線する可能性は少なくありません。脱線で良くあるのは
・ホスト風の色気を出そうとしてしまう
・若者のファッションを参考にしてしまう
・「とりあえずジャケットを羽織った休日のお父さん風」にやる気が見えなくなってしまう
主にこんな感じ。これだとジャケットが逆効果になってしまいます。基本的なスーツの装いとは言えない方向に遠ざかって行ってしまうのです。
「普通の色、サイズを着られる様にする」を目指す
ここで大事なのは、普通のシャツとジャケットを普通に着こなせる事を目標にする。という事です。アクセントのあるデザインのシャツとか、ジャケットを選べば手っ取り早くお洒落感が出せそうと思うかもしれません。しかしそれは、本来のスーツの装いからすれば安易な考え方。基本となる装いが出来れば、そんな小手先の変化で魅せようとする着こなしは足元にも及びません。
ここで気を付けたいのは、
・「スーツのジャストサイズ」でジャケットを選ぶ
・シャツはアイロンをする
・色合わせも王道から外れない
という事。ここに気を付けて、あとはとにかく着て慣れる様にしましょう。慣れていく程に、スタンダードな装いが身に付いていきます。
お店選びはとても重要
サイズ感や色合わせといった感覚を使う部分は、服を買うときのお店選びも影響します。
サイズ感って厄介で、自分が普段着ている服のフィット感を「普通」だと身体の感覚として認識しています。これがスーツを着こなす上での適正なサイズ感とずれていると、せっかくジャストサイズのスーツを試着しても大きく感じたり小さく感じたりしてしまうのです。
さらに、お店によっては店員がスーツのジャストサイズを知らずに、自分勝手なサイズ感でオススメしてしまうとか、あえてサイズ感は買う人の選択に任せてしまう。なんて事があります。
これでは、せっかくスーツの装いを身に付けたくても、お店のスタッフにその思いを阻まれてしまっているかの様になってしまいます。ですから、スーツに造詣の深いお店やスタッフを探す事がとても大切なのです。自分と似た世代のスタッフを探すのは、ひとつの良い方法です。日本ではここ何十年かで、スーツに対する認識や着こなし方が大きく変わっています。なので、世代によってスーツに対する感覚や着こなしが結構違うのです。
自分と近い世代のスタッフなら、共感し合える部分が多くなるので、間違いが少なくなります。
「悪目立ちしない」こと
「ジャケットとシャツを格好良く着こなすぞ!」と張り切るのはとても良いのですが、それがそのまま反映された様な「頑張った着こなし」と見られてしまうと、格好悪いものです。
考え方としては、街で人とすれ違う時をイメージしてみて
「すれ違う前から自分の着こなしが注目される」
という着こなしは、やり過ぎ。
「すれ違ったあとに、ふと振り返られる」
くらいが、スーツの魅力を引き出す装いです。すれ違う前から見られているというのは、悪目立ちしてしまっている危険があるのです。
最後にもう一つだけ、大人の装いが上達するためのポイントをお伝えしておきましょう。それは「客観的視点を忘れない」ということ。自分が周囲からどう見られているかを意識できると、上達が早いのです。
さて、こんなところに気を付けながらまずはとにかく、襟付きシャツとジャケットを着てみるところから始めて欲しいと思います。上手に着こなせる様になれば、大人の着こなしに大きく近づけるのですから。