中国人の日本経済に対する本心を探ってみる
- 2018/06/02
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中国経済の成長ぶり
中国は14億人の人口を抱えていますので、それだけで単純に捉えても日本の10倍以上の労働力があるのです。
さらに毎年、1千万人が増えているともされていますので、超高齢化社会の日本とはますます広がると予想されています。
日本のGDPを上回ってから久しくなって既に3倍も超えています。
今では中国人の誰もが日本を経済的には小さい国と感じていてもおかしくありません。
かつてはそうではなく日本人は中国を上から目線で見ていたところもありますが、今やその関係に逆転現象も見られます。
ですが確かに数字の上では既に日本を大きく上回りながら、日本経済には遠く及ばないと感じている面も多々あるのです。
そこにある本音のようなものはどうなっているのかを探ってみました。
日本の対中国政策
・日本の中国囲い込みプラン
日本は経済力では中国に抜かれたものの、依然その影響力はアジアでも大きなものがあります。
そこでアメリカには脱せられたものの、東南アジア諸国、インド、オーストラリアなどと協力しTPP(環太平洋経済連携協定)を結んで中国をけん制もしたいのです。
一見、これは中国を敵対し国際的経済の枠組みから排除することによって日本の優位性を維持しようとしているかのようでもあります。
しかし、それだけ中国の存在を重要視していることの表れでもあるのです。
・中国との差は開くしかない
今後の経済規模をどう予想しても日本が中国に手が届くはずもありません。
それはアメリカの対中国政策やバブル経済の崩壊などがあったとしても、日本から見れば一時的な停滞のレベルでしか無いでしょう。
その人口と年代構成を比べれば、素人でもわかるとさえ思えます。
中国は大人になりつつある
中国が今、最も警戒しているのはトランプ大統領の気まぐれな政策です。
実際に貿易に法外な関税がかけられれば、中国のアメリカに対する巨大な貿易黒字は一挙に小さくなるでしょう。
これに対し報復措置を取るなどと言っても、どれだけの抑制効果があるのかはわかりません。
国際経済はそんなにシンプルな仕組みではなく、あらゆる側面から政策を打ち立てないと失敗に終わることもあります。
・日本を利用する
中国が中国の巨大さを心得た日本に対して高圧的な態度を取る意味も薄れています。
それよりも日本の持っている特徴を生かして、自国の利益にいかに繋げるかを模索するようになっています。
それは対アメリカへの効果的な経済政策にもなると踏んでいるのでしょう。
アジアでは中国に次ぐ経済大国であり続けるのは確実な日本を敵に回しては、デメリットしか無くなってしまいます。
・中国の対日政策の柔軟化
今世紀に入ってから中国は尖閣諸島問題で強気な姿勢を見せてきたりなど、経済力が優勢になってたこともあるのか日本に対して威圧的になっていました。
これが最近になって方針転換をしているかのようです。
これまでは日本の中国への上から目線に対抗するかのように、逆に上から目線の対応を取っていたのですが、それでは何のメリットも無いと気付き始めているのでしょう。
日本も中国の現在の経済力を認めていない訳ではありません。
むしろ日本が中国を世界の新たな経済大国として良好な関係を築き上げようとしていることについて、理解も深めているかと思われます。
・日本の優位さを認めている
経済力を数字で示せば日本を凌駕していることははっきりしていますが、だからと言って裕福な国かと言えばそうとは限りません。
おかげで貧富の差は大きくなり、不満を感じる層も増えています。
急成長による環境汚染の規模も大きくなっています。
数字は伸びてもそのクオリティは日本には遠く及んでいないことは承知しています。
そのような問題は簡単にクリアできるものではなく、日本を見習いながらその手法を吸収する方向に舵を向けようとしているところなのです。