太平洋戦争の転機「ミッドウェー海戦」とはどんな戦いだったのか?
- 2017/10/01
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ミッドウェー海戦とは
おそらく多くの人が「名前だけは聞いたことがある」というほど有名であるにも関わらず、歴史に興味がない限り、どんな戦いだったのか、その詳細を詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、太平洋戦争における日本海軍のターニングポイントとなったミッドウェー海戦について紹介します。
ミッドウェーミッドウェー海戦とは、日本海軍が、アメリカ領であるミッドウェー島を攻撃することで、アメリカ海軍の空母機動部隊をおびき寄せ撃破することが目的とされた作戦です。しかし、結果は日本軍の惨敗となり、この海戦をきっかけに、連戦連勝であった日本軍は敗戦の道へと進んでいくことになります。
戦闘の経過
ミッドウェー島を爆撃するなど、順調に作戦を進めていた日本海軍は、肝心のアメリカ海軍空母機動部隊を発見することができませんでした。また、ミッドウェー島の爆撃が不十分であることなどから、二度目の爆撃を行うことを決断します。
しかし、その頃アメリカ海軍は日本の空母機動部隊の位置をほぼ特定することに成功していました。その後、はじめにミッドウェー島を爆撃した航空部隊が空母まで戻りましたが、空母の艦上は帰還した部隊と出撃を待つ部隊でごったがえしていました。
その時、索敵をしていた部隊から「敵空母らしきものを発見した」との一報が入ります。ミッドウェー島を爆撃予定だった航空部隊は、陸用爆弾から艦船に対し、攻撃力の高い「魚雷」や「対艦爆弾」を装備し直すことになってしまいました。
そうした作業をしている合間に、アメリカ海軍の攻撃部隊は着実に近づいており、日本の空母機動部隊が気づいた時にはすでに手遅れで、アメリカの急降下爆撃機や雷撃機が、日本の空母機動部隊に襲い掛かり、作戦に参加していた「赤城」「加賀」「蒼龍」は次々と攻撃を受けます。
不運なことに甲板上に航空機が整列していたため、より被害を拡大させてしまいました。その際攻撃を受けなかった「飛龍」も、後の攻撃で沈没します。結果日本海軍は「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」の4隻の主力空母を失うことになりました。連戦連勝を続けていた日本海軍は大打撃を受け、戦局は暗転し、アメリカに主導権を握られてしまいます。
アメリカの被害
空母4隻を失うという大打撃を受けた日本海軍ですが、アメリカ側にも損害が無かったわけではありません。アメリカ軍の最初の攻撃を受けることの無かった空母「飛龍」は攻撃隊を発進させました。結果アメリカ海軍の空母「ヨークタウン」に被害を与えます。その後「ヨークタウン」は日本海軍の潜水艦の魚雷攻撃によって撃沈させられました。しかし、アメリカ海軍が失った空母は1隻のみで、その他には大きな被害は無く、まさに圧勝といえる結果でした。
危機意識の欠けていた日本海軍と学び取る教訓
アメリカとの戦争が始まって半年、日本海軍は大きな被害を受けることなく太平洋上での勢力を拡大し続けていました。そのためか、海軍には緊張感のない楽観的なムードが漂っていたとされています。
その楽観的なムードが、この歴史的な惨敗を帰した原因とも言われています。私たちも良いことが続くとつい油断をしてしまいますが、必ずそのツケが回ってくることを肝に銘じて生きていくべきではないでしょうか。それが先人たちの命を無駄にしないための生き方とも言えるでしょう。