二流の戦略と一流の行動力が、ベストの決断を生む!先延ばししない決断の極意
- 2018/05/30
- ビジネス
- 652view
- キャリア
- ビジネスマン
- 上司
- 仕事
- 会社
- 部下
管理職になると、バラバラの意見をもつ部下をまとめる事や大事な決断を迫られる事がある。
そんな時、わずかでもネガティブな情報や意見、もしくは及び腰の姿勢が部下に見られると、上司の決断に、迷いが生じてしまい、組織にひずみが生じてしまう。
先行きが読めない時代だからこそ、オヤジは日ごろの決断一つで、組織や部下を引き締めなければいけない。では先延ばしにしない、決断の極意とはどういうものだろうか。
企画は六分四分の理で通せ
どれだけ精度の高い情報を集め、分析し、100%の確信をもって実行したとしても、必ずしも成功するとは限らない。
もしそんな情報があるとすれば、仕事で誰でも出世出来るだろうし、パチンコや麻雀、競輪は大当たりするだろう。人間関係でも苦労する事はないはずだ。
時間をかけて情報収集すれば判断の精度が高まるというのは嘘である。
商品が売れたり、サービスが消費者に受け入れられた時点ではじめて『あの情報は正しかった』という事になるのだ。
では、どの様なタイミングで企画立案した商品やサービスを市場に発信すれば良いのか。
それは6割~7割成功するという目論見で市場に出せば良いのである。
万人受けや、反対にその分野でなら100%ウケるだろうというニッチさを狙うと、市場から引き上げる時に大変な労力を使うことになるからだ。
先行きが読めない時代だからこそ、現場をリサーチし、6、7割の成功率を目指し『まずやってみる』事が大事だ。
そういうと、物事のリサーチをろくすっぽせず、自身の主観と直感で突っ走り決断を下した末にしくじるオヤジが居る。
6割成功率を目指した企画を決断し、実行する為には、論理性と責任感が必要である。
6割成功を目指すことを『六分四分の理』という。
考えが浅く直感と好奇心で物事を決めるオヤジの下で働く部下は何事にも及び腰な人間か無責任な人間かどちらかしかいない。
これでは、通る企画も通らなくなってしまうのは目に見えている。
では、六分四分の理を目指す企画やサービスを通すためにはどの様な努力が必要なのか?
一流の行動力と二流の戦略、現場主義で問題の先延ばしを防ぐ
六分四分の理をかなえる為には、『二流の戦略と一流の行動力』が必要だ。
どちらも一流を目指そうとすると、組織が巨大化し、企画書一つ通すのに10個も役員の承認印を貰わなければいけない羽目になる。
戦略の一流を目指したが故に、決断が先延ばしになり潰れたのは銀行業界だ。
企画が失敗したと思った時、潔く市場から撤退出来るかどうかという行動力は、企画を市場に通すより難しい。
現場や市場で問題が起こっているのに放置はもってのほか、クレームが上がってきた時点で、様子をみてから撤退するかどうか決めますという応対をするというのは、行動力も戦略もないと言ってる様なものだ。
食品偽造事件をはじめとする会社の不祥事は、現場で起こった問題を放置し、解決を先延ばしにした顛末である。
では、物事の最終決定にかける時間の目安はどれぐらいだろうか?
またその時に参考にすべき人間は、どんな人間だろうか?
最終決断は30分
具体的に、物事の最終決断を下すのに要する時間は30分、集中して行う事だ。
決断した後は、スパっと頭を切り替えて、心と体を楽にすることが大事である。
一日中悩むと体を壊す事も一つの要因だが、30分の決断をするにあたり、参考にしてはいけない部下の意見がある。
『〇〇課長なら大丈夫』『〇〇部長ならこうすればどうですか?』と口先だけでアドバイスするものの、行動は今一つ伴わない部下たちだ。
行動が伴った所で、上司のご機嫌取りの為に、お土産を貢いで日参している程度である。
もう一つのタイプは、社内や部署内で『六分四分の理』の企画が上がった時、『誰がそんな事をきめた』という理由で反論する人である。
この手の人の反論は『皆が納得しなきゃいけないよね』『誰か一人が決めちゃいけない』『私たちが困るのよ』の三点に絞られる。
彼、彼女らは『部署にいる全員』の事など微塵も考えていない、自分がリスクを負うのが嫌だから反論するのだ。
この2タイプ、実は日本電産の社長、永守氏が『お金を払ってでも出ていってほしい社員』の中に入ってる。
世界をリードするモーターの会社の社長が『追い出したいタイプ』が貴方の周りにいたらどうするか?その他にも、運気が回ってきたときや、甘い汁を吸える時だけしかいない社員というのも要注意だ。
これらの事を考慮すると、逆境に強く、物事を公平かつ客観的に見れる社員を傍らに置き、30分の決断の補佐を仰ぐことが賢明である。