オヤジの脂肪を分解し合成を妨げる有能酵素をご紹介
- 2018/10/10
- ボディメイク
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脂肪合成阻止は難しくない!
科学や医学、栄養学、生理学の進歩によって人間の体の秘密はどんどん解明され始めています。少し前までは体脂肪を減らしたり、増えないようにするには単純に食事を我慢しひたすら運動するしかないというのが一般的な常識でした。
しかし、最近では体脂肪がどのようなメカニズムによって合成されるのか、あるいは分解・燃焼されるのかがかなりハッキリとしたレベルまで明らかとなっています。
今回は脂肪合成に関わる「酵素」にスポットをあて、どのような生活を心がければ、楽に、簡単に脂肪を減らすことができるのかについて解説していきたいと思います。
脂肪細胞の特徴とは!
ぶよぶよの体脂肪は、脂肪細胞のサイズが大きくなることによって増えたり減ったりします。つまり脂肪細胞の数自体が変化するわけではなく、脂肪細胞に脂肪滴という物質がどのくらい詰め込まれているか、によって人間は太ったり痩せたりするわけです。
脂肪細胞の表面はペリリピンという特殊なタンパク質がコーティングされていて、このペリリピンの力によってリパーゼという脂肪分解ホルモンの影響を受けにくくなっているのです。
キーワードとなる三つの栄養素
ペリリピンの力を弱め、リパーゼの力を脂肪細胞に働きやすくするためには3つの栄養素を積極的に摂取することが有効とされています。
1つ目はラクトフェリンです。ラクトフェリンは脂肪細胞の転写因子に関わる物質の活性を抑える働きを持っています。また、同様に青魚などに多く含まれるEPAという脂質にも同じような効果があることがわかっているのです。
ラクトフェリンは様々な形でサプリメント化されていますが、効果をより確かなものとするためには腸溶タイプとされる物をチョイスするのが良いでしょう。またEPAについては同じく良質な脂肪酸であるDHAとともに、一日に2000mg前後の摂取が望ましいと考えられます。
カテコールアミンの刺激を利用
神経伝達物質の一種であるカテコールアミンはペリリピンをリン酸化することによってリパーゼの効果を高める働きを持っています。
カテコールアミンと聞くとあまり馴染みがないかもしれませんが、これはドーパミンやアドレナリン、ノルアドレナリンなどの総称です。これらカテコールアミンの分泌を促すサプリとしてはカフェインや唐辛子に含まれるカプサイシン等も有名ですね。
カテコールアミンの材料はチロシンというアミノ酸です。チロシンはとても安価なアミノ酸でサプリメント化されていますから、これは是非日頃の生活に取り入れて頂きたいと思います。
チロシンは1日に3gを1回~3回に分けて飲みましょう。筋トレを実施する1時間程前に飲んでも効果的です。
脂肪合成を防ぐ食事の仕方
それでは最後に食事の方法についても簡単にアドバイスさせて頂きましょう。まず、我々は食事は一日に3回。朝・昼・夜に摂るものだと思い込まされていますが、このような常識は一旦捨ててしまうべきです。一日三回食事を摂ることの合理性というのは特にはないのです。
一日の総摂取カロリーが同じなのであれば、食事回数は多い方が良いと言えます。つまり一回あたりの摂取カロリー量を減らすことが重要という意味です。
人間の体は「余った分」を脂肪細胞に蓄えようとします。逆に言えば余らなかった分は筋肉や内臓、肌や髪の毛など、本来利用して欲しい部分にきちんと分配されるわけです。
一回の食事量が多ければ、一時的に余る栄養素の量は増え脂肪も増加します。一方、栄養素の利用効率は低下しますから空腹にもなりやすいですし、総摂取カロリー量も増加しやすくなるのです。