優れた能力を持ったネイビーシールズという精鋭

多くの国では自国防衛を目的とした軍隊を設立していますが、アメリカ合衆国でも「陸」「海」「空」の部隊があり、自国の防衛や、世界平和のために活躍しています。そんなアメリカ軍には選び抜かれた精鋭によって設立された特殊部隊が数多くありますが、なかでもアメリカ軍最強とも言われているのが「ネイビーシールズ」です。

ネイビーシールズは「SEALs」という表記になっており、SEA(海)、AIR(空)、そしてLAND(陸)の頭文字から付けられた部隊となっています。SEALsは、その部隊名通り、「陸海空全て」の作戦行動が可能となっているほどで、優れた体力や頭脳が隊員には求められている通り、多くの兵士から憧れや最強と言われているのです。

ネイビーシールズのはじまり

ネイビーシールズの発足は、ベトナム戦争で活躍していた「水中破壊工作部隊」が元となっています。
活動内容としては、戦闘もちろん、偵察活動や心理作戦、敵からの攻撃に対する予防線、敵地に侵入しての情報収集や工作など、あらゆる任務に対しての熟練度が求められています。

そのため、体力だけではなく幅広い知識や頭脳が必要とされるのです。ネイビーシールズの隊員は水泳や高い潜水技術を身に着けており、危機敵状況の中では「水辺に避難する」という事で難を逃れたケースも多々あります。

ビンラディン殺害で知られるその能力

ネイビーシールズはこれまで公式や非公式となっている多くの作戦で活躍しており、「湾岸戦争」や「イラク戦争」で大きな功績を残していますが、近年で最も大きな活躍とされているのが2011年に実行された「ウサーマ・ビン・ラーディン殺害作戦」です。

それまではアメリカだけでなく、多くの国の部隊が殺害を試みてきましたが、この作戦を成功させた部隊こそが、ネイビーシールズなのです。ネイビーシールズは一人で行動する事はなく、2名以上で作戦内容に応じて行動しています。そのため、武器や装備品も状況に合わせて変化させています。

また、ネイビーシールズには「部隊で得た知識や作戦行動、技術を明るみにしてはいけない」という伝統もありましたが、元隊員であった人物からの指導や助言によって作品化された映画や書籍も数多く流通しています。

厳しい入隊条件

そんな多くの功績を残しているネイビーシールズは、兵士たちから憧れの存在ともなっています。そのため、入隊には多くの資格が求められます。まず、ア「メリカ合衆国の市民権の保有者」や、「海軍や沿岸警備隊に所属していること」さらには、暗号化能力や算数、語学、科学といった10項目にもなるテストである「ASVABテスト」をクリアする必要があります。年間多くの人たちが志望していますが、これらのテストや「8週間に及ぶ厳しい訓練」で多くの志望者が脱落してしまいます。

そしてこれらの訓練を乗り越えられた隊員は、正式にネイビーシールズの正隊員として第一線で活躍する事が出来るのです。