四大大会の男子テニスだけはなんで5セットもするんだろう

  • 2019/02/15
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テニスのルールは男女差別があるのか

テニスのルールは男女差別があるのか
2019年の冒頭を飾るテニスのグランドスラム全豪オープンでは、大坂なおみ選手の初優勝にも負けないくらい錦織圭選手の大健闘で盛り上がったところです。
錦織選手は初戦から5セットの大熱戦となり、4回戦では何と5時間を超える試合を制したのです。
ですがいよいよ世界ランキング1位のジョコビッチとの準々決勝では、疲れから棄権してあえなく敗退しました。
その原因は5セット制にあると思った人も多いでしょう。
もちろん、5セット制だったからこそ、逆転で準々決勝まで勝ち上がったとも言えます。
一方で5セット制でなければ、2セット先行されるような展開にもなりにくかったのではないかと思うこともできます。
体力差こそあっても、男子には5セットを戦わせるその理由は他にもありそうですので掘り下げてみたいものです。

 

男子の四大大会ならではの歴史

現在、5セット制が採用されている大会は、正しくは四大大会の男子シングルスとウインブルドン大会の男子ダブルスだけです。
団体戦では国別対抗のデビスカップもありましたが、2019年から3セットに移行されます。
なぜこのような限定したルールが採用されているのかと思いますが、それが歴史と伝統と言うものなのです。
四大大会の始まりとなったのは、1877年のウインブルドン大会です。
その後の全米、全仏、全豪でもウインブルドンに合わせて5セットが採用されています。
約140年も続く歴史は、そう簡単に変えられるものでもないのでしょう。

・一時的部分的には3セット制も導入されていた
全豪オープンでは1973年から1974年の1回戦のみ3セットで行われました。
全仏オープンでは1973年から1975年の1回戦と2回戦のみ3セットで行われました。
全米オープンでは1975年、1976年、1978年の1回戦から3回戦までが、1977年の1回戦から4回戦までは3セットで行われています。
このように試合時間の短縮を求めて試行された時期もあったようですが、元の5セットに戻されたことからも5セットにこだわる魅力が高かったのではないでしょうか。

 

5セットのデメリット

・選手的につらい
個人対個人のスポーツで数時間にも及ぶのは、身体への負荷が過重であると思えます。
100年以上も前のテニスでは優雅なものでそれほどハードでもなかったかもしれませんが、現代のスピードテニスでは疑問視されても仕方ありません。
男子テニスは、サービスエースが取れやすい長身で5セットをこなせる若い選手が有利なのは素人目にも目立ちます。
故障の原因にもなり選手寿命も縮めているのも明らかでしょう。

・観客的にもつらい
テニスのような終了時間が決まっていないスポーツを観戦するのは、予定が立てづらくあります。
しかも前の試合が長引くと、開始時間から遅れてしまいます。
ですから時々、夜中の12時を過ぎても試合が行われていたりすることもあります。
これではせっかく観戦していても、途中で帰ったりテレビを切ったりすることになっても仕方ありません。
かと思えば、わざわざ楽しみに観戦していても、選手が過度の負担に耐え切れず途中で棄権してしまう試合が多いのも気になります。
さすがにテニスファンなどになってはいられないと言う意見も納得できそうではありませんか。

・密度が薄くなることがある
試合展開によっては、捨てセットが発生することもあります。
これはこれで戦略ではありますが、時間が無駄に長引く原因にもなってしまいます。

 

5セットのメリット

・過去の勝利者との比較
もしも四大大会が3セット制に移行されてしまうと、これまでの歴代優勝者との強さの比較が単純にできなくなります。

・ドラマが減る
先の錦織選手の試合にも見られたような大熱戦や大逆転劇から得られる感動の機会は減らされることにはなりそうです。

 

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