シャビすげえ!アジアカップ準パーフェクト予想のレジェンドには何が見えているのか

  • 2019/02/12
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  • のりき 夢丸
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頭脳は今もなおワールドクラスという証明

頭脳は今もなおワールドクラスという証明
決勝でカタールに敗れ、惜しくも準優勝に終わったサッカー日本代表のアジアカップ。

カタールの攻撃力は確かにスゴいものがあったが、この大会における日本敗戦のホントの理由は「それじゃない」と感じる人が日本中、いや世界中にあふれた。なぜか。

大会前に元スペイン代表MFのシャビこと・シャビエル・エルナンデス・クレウス(39)が、アジアカップの結果をほぼ正確に予想してみせたからだ。

もちろん決勝のカード・日本VS.カタールも的中、おまけに結果もカタールの勝利予想と、まさにイヤになるほど正確無比。
日本の敗戦は「シャビにやられた?」といってもいいほど、驚異的な結末である。

いまや代表からは引退し、カタールのチームでプレー中(だからカタールの強さを知っていたアドバンテージはあるかも)のレジェンドだが、ことサッカーに関してはその頭脳にいささかの衰えもなく、いまだオンリーワンの存在であることを印象づけた形だ。

 

ゲーム開発者も解明しきれなかった?スペインの頭脳

何年か前に某国営放送で「イニエスタとシャビの能力を解析する」特集番組をやっていた。

今でも動画サイト(グレーゾーン)だと見られるかもしれないが、あのころ「無敵艦隊」として欧州のサッカータイトルを総なめにしていたスペインの頭脳の正体をなんとか捉えようとした、意欲的な科学番組だったと思う。

しかし結果的にはイニエスタもシャビも、見れば見るほど知れば知るほど彼らのサッカー頭脳の能力値は高すぎて、もはや「サッカーさえしていないレベル」。
彼らにとってサッカーとはパズルゲームであり、頭は駒である他の選手をどう動かすかに注力しているようなのだ。

よって彼の口からは
「ぼくにはピッチ上のすべてが見えている」
「サッカーでは肉体より頭脳が重要」
という戦慄のパワーフレーズが飛び出す始末で、これではどんな脳筋チームが束になってかかっても勝てないわけだと、軽いショックを受けたものだ。

では人の手がダメならPCによる解析では、彼らを丸裸にできないのか。
実はそれもうまくいかないようで、あるサッカーゲームの開発者がデータとして落とし込めなかった世界で唯一のチーム、それが当時のスペイン代表だったというのだから、もうお手上げである。

 

レジェンドはどうやって未対戦のチーム予想ができるのか

いっそのこと、将来シャビに監修してもらえばきっとスゴいサッカーゲームができること間違いなしだろう。
なぜって、地上に今あるサッカーチームを彼のパラメータで分類し、彼の発想でデータ化できれば、ほぼ正確な実力値が反映されるはずだから。(あまりに現実に即しているので、ゲームとしてそれが面白いかはさておき…)

そしてその作業こそ、今回シャビが頭の中で行った「おまじない」なのではないかと思う。

戦国時代の武将たちが軍略図片手に「こことここからこう攻めたらこうなるのではないか」と妄想したのと同様、シャビも両者のスターティングメンバーを見ただけで、どこから攻撃が始まり、どこが弱点で、どうなったら得点シーンになるか(もしかしたらそれが試合のいつ頃かもわかる?)、イメージできてしまうのではないか。

それは過去の経験則というより、彼が得意とする脳内で駒を動かしてみるシミュレーション作業がそうさせるのではないか。

事実、シャビやイニエスタたちの空間認識力は「驚異」の一言で、こればっかりは大人になったから身につくものではないらしい。
サッカーを「空間パズル」としてとらえる鍛錬を、小さな頃から、一流の相手と積むことで自然に身につく能力なのだ。

毎試合サッカーという「大好きなスポーツパズル」ができて、しかも結果が毎回自分の思うとおりだったら、そりゃあ楽しいわけだよ。

 

司令塔と呼ばれる本当の意味がわかった

シャビもイニエスタもサッカー選手としてはそんなに体格のいい方ではない。

しかし90分間戦える冷静な「頭脳」を持っているおかげで、彼らは残り10人の大男を90分間たやすく操ることができる。

もしかしてチームメイトさえ「なぜここでオレの足元にボールが来る!」と何度もビックリしただろうが、すべてはシャビの手の上で踊らされているだけだったのかもしれない。

体のない日本人にこそ、この手の司令塔が出てきてほしいけどね。
これからも彼にはもっと世界のサッカーファンを予想で驚かせてくれることを期待しよう。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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