2年連続で菅野投手が獲得した「沢村賞」をもらうのが難しい理由とは?

  • 2018/11/14
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菅野智之が二年連続の沢村賞!

投手にとって、最高の栄誉と言える沢村賞。
正式名称は「沢村栄治賞」で、氏の栄誉と功績を称え1947年に制定された賞です。
今年は巨人の菅野智之投手が、選考時間わずか10分の全会一致で受賞することになりました。
菅野投手は、これで2年連続の受賞となります。
長いプロ野球の歴史でも、2年連続で沢村賞を獲得したのはわずか5人。
一体なぜこれ程までに沢村賞の難易度は高いのか。
その理由をご紹介したいと思います。

 

高い選考基準

高い選考基準
沢村賞には、以下の7項目が選考基準として設けられています。
「登板数25試合以上」「完投試合数10試合以上」「勝利数15勝以上」「勝率6割以上」「投球回数200イニング以上」「奪三振150個以上」「防御率2.50以下」。
いずれも高いハードルです。
必ずしもこれら全てをクリアしなければならないわけではありませんが、基準である以上はそれに近しい成績が求められます。
そのため年によっては、相応しい投手がいないとして該当者無しということもあります。
2000年代になってからの沢村賞受賞者は、これらの項目から最低でも4つをクリアしています。
ちなみに今年の菅野投手に関しては、7つ全ての条件を満たしています。
全会一致で決定したのも、当然と言えるでしょう。

 

投手の分業制

投手の分業制
投手が頻繁に完投していた昔とは違い、現在のプロ野球では先発・中継ぎ・抑えと分業制が確立されています。
先発投手が年に50試合も60試合も投げていて昔とは、投手起用が根本的に異なります。
さらに現代では1試合ごとの球数にも気が配られていますので、沢村賞の項目の内「完投試合数10試合以上」「投球回数200イニング以上」「奪三振150個以上」は昔よりもクリアする難易度が確実に高いと言えます。
こうした昔との投手の起用法の違いもあって、今年からは7回3失点以下をいくつクリアしたかの「日本版クオリティー・スタート(仮称)」も補足項目に追加されています。
日本版となっているのは、元々のクオリティー・スタートが6回3失点だからです。
中4日が多いメジャーと中6日が多いプロ野球の違いを考慮し、7回3失点としたのでしょう。

 

運の要素

運の要素
投手の勝利数には、選手本人だけではどうしようも出来ない運の要素も絡みます。
0点に抑えても打線が点を取ってくれなければ勝てませんし、またリリーフが勝たれて先発の勝ち星が消えてしまうというケースもいくらでもあります。
菅野投手も一時期そうした勝ち運に見放され、2015年は防御率1点台なのに負け越し、2016年は最優秀防御率を獲得しながら9勝に留まっています。
いくら選考基準の全てをクリアする必要がないとは言っても、「15勝以上」にあまりにも遠ければ沢村賞を受賞するのは困難です。
現に歴代の受賞者で最も勝ち星が少ない選手でも、13勝はしています。
こうした自分だけではどうにもならない運の要素も、沢村賞の難易度が高い一因となっています。
ここ2年の菅野選手はその内容に相応しい勝ち星を得ており、それが沢村賞獲得にも繋がっています。

 

3年連続なるか

全ての基準をクリアし、全会一致で2年連続の受賞となった菅野選手。
間違いなく、今のNPBで最強の投手です。
ここまで来ると、当然来年は3年連続が期待されることになるでしょう。
これまでに3年連続で沢村賞を受賞したのは、金田正一氏ただ1人。
まだまだ衰えるような年齢でもない菅野選手なら、そこに並ぶ可能性は十分あります。
果たして、2019年の菅野選手はどのような成績を残すのか。
故障さえなければ、3年どころか史上初となる4年連続の受賞も十分に有り得る選手。
それを今から期待しているファンも多いのではないでしょうか。

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