G党よ心配すんなって!原監督はすでに大きな仕事をひとつ終えている

  • 2018/11/02
  • ライフスタイル・娯楽
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  • のりき 夢丸
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ドラフトが散々な結果だった点は認めよう

ドラフトが散々な結果だった点は認めよう
外れ外れの1位指名がそんなに惨めかと言いたくなるが、いずれにしろジャイアンツのドラフト会議2018は「完敗」だったそうで、良く書くマスコミはひとつもない。

確かに、根尾(内野手)→辰己(外野手)→高橋(投手)と、ポジションをころころ変えながらの指名決行には、少なからず違和感を覚えるし、射止めた高橋クンの出身高校が東海大菅生と聞いて「はは〜ん、トウカイ関連ね…」と思ったのも事実だし。

でも彼の素質は間違いなく一級品。それにクジでの決めごとには誰かしら「貧乏クジを引く」人がいて当たり前。
何より原監督自身が「現有勢力を鍛えましょうか」って吹っ切れた感じだから、ドラフトの話題はこれで終わりにしておこう。

ところでこのドラフト前に、原巨人はある大きな決断をしている。
そこには来季からの原イズムがしっかり透けて見えるようで、ちょっと末恐ろしささえ感じる。
敏感なファンなら薄々感づいているとは思うが…。

 

未来ある若者を断腸の思いで切る冷徹さ

未来ある若者を断腸の思いで切る冷徹さ
さる10月26日、巨人は合計6選手と来季の契約を結ばないと発表、その中に有望株の中井大介選手らが含まれていたことに、軽い衝撃が走った。

中井選手と言えば昨年球団通算1万号本塁打を打ち、一時は4番に座るなど、1軍でブレイク寸前までいった実力の持ち主。

ただちょっとケガがあったり、気持ちに抜けたところもある青年で、なんといっても飛躍まっただ中で起きた13年の「寝坊即2軍落ち事件」は彼の頭から金輪際消し去りたい汚点だろう。

この彼と同時に戦力外となった選手のうち2人は、例のSNS素っ裸動画で謹慎していた「すねに傷持つ」身。
すでに処分は解除されていたとはいえ、そうですかとばかりすぐ現場に戻すわけにも行かず、こちらの退団は既定路線だったか。

これらの面々がひとくくりに戦力外通告されたという事実が「ああ、やっぱりGにタツノリが入ってきたんだな」という気にさせる出来事そのものなのである。

 

来年の4番にもチクリと一刺し忘れず

来年の4番にもチクリと一刺し忘れず
加えて就任会見で番記者たちをビックリさせたという、来年の4番候補・岡本和真選手に対しての「禁煙のススメ」。

もとはと言えば、岡本選手は当時原監督の肝いりでドラフト指名した、いわば愛弟子。
将来の4番ほしさに予定の投手指名を我慢してまで獲った逸材だ。

もちろん今年の岡本飛躍は原監督にしても嬉しい限り。
だがそこはやっぱり元Gの4番サード原。
2年目のジンクス、1年ごとに変わる成績の波の怖さを十分熟知しており、岡本が来年も100%やれるとは思っていないのが実情だろう。

だからタツノリは、岡本にクギを刺すことを忘れなかった。
来年ダメだったとき言い訳にして欲しくないし、何よりタバコなどアスリートにはもってのほかの劇薬。

今まではチーム内で誰も彼に物言う存在がいなかったかもしれないが、タツノリは違う。
4年間外野から冷静にGを見つめた上で、彼の視線にかかるものはすべてを指摘し、憂いは排除しておくべきと考えたのだ(こういう時のマスコミの使い方も絶妙)。

 

負けたらなおのこと兜の緒を締めよ

負けたらなおのこと兜の緒を締めよ
もうおわかりだろうが、原監督が就任早々すでに行った最初で今年最後の大仕事、それが「綱紀粛正(こうきしゅくせい)」である。

高橋前監督は就任中非常に苦しい時代を歩んだが、いいものを持った若手の芽を詰まずにここまで育て上げた功績は大だ。

こうしてのびのび育った若手にとってはここからが大事な時期。
寝坊してはいられないし、SNSもほどほどに情報管理をしっかりしながらファンと交流しなければならない。

ここまで外堀を埋められてもまだ原イズムに理解がない(or気づきもしないどんくさい)ナインは、残念ながら「闘志なき者は去れ」となり、来シーズンの居場所はない。
そういうタツノリの厳しさ、裏の声がひしひしと感じられるのである。

ジャイアンツは今年、負けに負けた。
だが一敗地にまみれることこそ、組織の新しい旅立ちには欠かせない儀式。
原監督の荒療治が今の若者にどこまで浸透するものか、オジサン管理職世代にとっても楽しみなオフシーズンとなる。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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