7人制ラグビーはラグビーではなくセブンズと言う新しいスポーツです
- 2018/09/20
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オリンピックにラグビーが無かった理由
歴史の浅いオリンピック競技に7人制ラグビーがあります。
前回のリオデジャネイロオリンピックで正式種目となったばかりで、まだまだ馴染みの薄いスポーツですが、次回の東京オリンピックでも採用されています。
オリンピックにサッカーはあるけどラグビーが無かった大きな理由に、その1チーム15人と言う人数の多さがあったのです。
オリンピックに参加する選手の総人数には上限もありますので、ラグビーを採用するだけで他の競技の開催自体を圧迫するのです。
さらに運動量の大きさもあって、試合をするのに数日を空けないと厳しいこともありました。
日程もわずか2週間程度の枠でしかありませんので、はまりきれなかったこともあります。
これはサッカーもその影響があって、開会式前から競技を開催すると言う苦肉の策を講じているのです。
7人制ラグビーがオリンピックに登場した経緯
・発展の歴史
新しく考案されたスポーツのイメージがありますが、その歴史は古く、1883年のスコットランド・メルローズが発祥の地とされています。
当時、財政難であった地元のラグビーチームを救うためのラグビー大会を企画したのですが、人数が足らなかったことで7人で試合をしたのです。
1990年代になってからワールドカップなど国際大会も開催されるようになり、その実績も積みあがって来たところなのです。
・世界の情勢
ラグビーは、ワールドカップでもニュージーランド、スコットランドなど一部の国が上位に君臨し続けている競技でもあります。
これに対し、セブンズであればアフリカや太平洋の島国などでも力を上げていて、比較的多くの国でも強化に取り組みやすいと言えます。
広く多くの国・地域に参加してもらって、メダル争いをしてもらうにはセブンズが適しているのです。
7人制ラグビーはラグビーと似ていて非なるもの
・バックス中心の展開
15人制では大勢の選手の下敷きになってボールがどうなっているのか、とても見えないシーンも多々あります。
大男のぶつかり合いに、球技でありながら格闘技でしかないと思える時間帯にそこが魅力と言う人がいるのも事実ではあります。
これが少なく、逆に素早くオープンにボールを回し華麗なパスを繋ぎながら、ステップで相手を交わしながら走るシーンが目立ちます。
求められる選手像もがっちりしたFWタイプよりも、快速ウイングのようなスプリンタータイプがメインとなります。
結果、トライシーンも時間当たりにすれば多く見られますので、見応えもあるとされています。
・試合時間の短さ
大きな違いは人数もそうでありますが、試合時間が40分ハーフのところがわずか7分ハーフなことでしょう。
これ以外はほぼ15人制と同じと思っても試合は楽しめます。
フィールドこそ同じ広さですが、短い試合時間により体力的な負担が大幅に軽減されています。
ラグビーでもセブンズなら取り組んでみようとする若者が女性も含めて増えることは確実です。
試合の日程も縮められ、一日に数試合することだって可能となったのです。
また、観戦する方も1試合が30分もかからないのであれば、さほど関心は無くてもちょっとテレビをつけてみようかと言う気にもなりやすいでしょう。
・ファウルの少なさ
さらにラグビーの試合では、密集で起きたファウルが何なのかがわかる人は稀でしょう。
ルールがわかっている人でさえ見えないのですから、ルールもわからなければそんなものかとスルーしながら見ているものです。
しかし、そこでいきなりペナルティキックで得点が入るのも遠慮したいシーンでしょう。
セブンズでは、このようなシーンは圧倒的に少なくなっているのも有難いものです。