プロ野球交流戦「トリビア」あなたはいくつわかる?

  • 2018/06/05
  • ライフスタイル・娯楽
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  • のりき 夢丸
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野球ファンでも知っていそうで誤解している

野球ファンでも知っていそうで誤解している

 

先日からプロ野球の「交流戦」が始まり、セ・リーグとパ・リーグのチームによる戦いが約3週間行われる。
気の早い人は「この交流戦でつまづけば、もう今年の優勝確率は0%」とか「どうせあのチームの独壇場だから、見るだけムダ」とか、毎日ドヤを飛ばしているらしい。

そこで今回は「野球ファンだから間違いやすい交流戦5つのトリビア」と題して、クイズを出題する。
今までの固定観念に左右されず、答えてみてほしい。
あなたはいくつ正解できるだろうか。

まずは話題のリーグ別成績の問題から

まずは話題のリーグ別成績の問題から

 

【第1問】セ・パ交流戦が行われて以来、セ・リーグ6球団がパ・リーグ6球団に勝ち越した年は(      )。

これ、よく引き合いに出されますよね。
ファンの常識として、通算ではセ・リーグがパ・リーグに相当負け越している、というのは知っているはずです。
それをきちんと年別で見たとき、はたして両リーグの成績はどうだったか、という問題なのですが…。

 

答え: 1回しかない

2009年に、70勝対67勝(7引き分け)でセ・リーグが3つ勝ち越しただけで、あとはなんと相星になったことさえありません。ひ、ひどい…。
まあこれは最初のクイズですから、小手調べということで。

それでは、これならどうですか?

 

【第2問】交流戦のセ・リーグ1位、パ・リーグ1位のチームが、秋に再び日本シリーズで対戦したことは(      )。

よく交流戦で勢いをなくしたチームはその後二度と浮上せず、優勝はあきらめたほうがいいという話も聞きますが、果たしてどうなのか…。

 

答え: 2回しかない

そうなんです。少し意外でしたか?
こうなると「やっぱり交流戦の結果が全てではない」というべきなのか…。

逆に、交流戦で1位だったセ・リーグ、パ・リーグのチームが、両方ともその年の日本シリーズに出てこないケースの方が多くて、過去に4回あります。
クライマックスシリーズとの兼ね合いもありますが、この3週間あまりで優勝をあきらめちゃうにはまだ早いんじゃないですかね。

チーム成績に関してもう1問。

 

【第3問】セ・リーグのチームがその年日本一になるには、交流戦でのセ・パ勝ち星が少なくとも(      )必要がある。

年度別で見ると交流戦でわずか1度しか勝ち越していないセ・リーグですが、その年日本一になった時だけに見られる傾向です。

 

答え:同じくらいである

負けた負けたといっても、実は年によってセ・リーグの負けっぷりには大きな違いがあります。
ひとつは20個以上負け越す「大負け年」、もうひとつは2、3勝足らずにちょい負け越す「引き分け年」の2つです。

セ・リーグのチームが日本一になる条件、それは「交流戦からがんばってパ・リーグに1勝でも肉薄すること」この1点しかありません。
近年の必須条件です。

実はその引き分け年でも、半分のケースでパ・リーグに日本一をかっさらわれているのですが、とにかく交流戦で「たいしたことない」印象を植え付けられないようにするのが肝心です。

個人成績はどうなんだろう

個人成績はどうなんだろう

 

次は交流戦期間の個人成績から出題。

シーズンは長いですからね。
交流戦であんなに絶好調だったのに、シーズン通して見ると後半失速してしまう選手はいくらでもいます。
それがプロの厳しさなんでしょうが…。

【第4問】交流戦での首位打者が1シーズンを通じても首位打者となったケースは、過去に3回あります。
2013年長谷川(ソフトバンク)、2012年角中(ロッテ)と、あともう一人はだれ?

交流戦初期に打ちまくったあの「和製大砲」ですが…

 

答え: 松中信彦(ソフトバンク・2006年)

平成唯一かつ最後?の3冠王、ですね。

しかし、交流戦の成績をそのまま鵜呑みにして、後半の活躍も期待できるかというとそんなことはありません。
とくに2016年は、交流戦の首位打者と防御率1位の投手が2人とも、シーズン終了時に「ベスト10」から外れてしまった初めての年になりました。

選手は1年フルに働けて一人前、というお言葉もわかる気がします。

では投手はどうなのでしょうか。

 

【第5問】交流戦で防御率1位だった投手が、その年のシーズン防御率1位タイトルを獲ったケースは過去3回あります。
しかしその中でもシーズン最多勝とダブルタイトルで獲った投手は、一人しかいません。
ズバリ、その投手とは誰でしょうか?

【ヒント】防御率1位を獲った投手は、ダルビッシュ(日ハム)と石川(ヤクルト)です。

そして、この彼もメジャーリーガーになりましたよ。

 

答え: 前田健太(広島・2010年)

マエケン同様、ダルビッシュも好調期間の長い投手で、唯一彼だけが交流戦で2度防御率1位になり、そのままシーズン通じても1位と2位に輝きました。

 

最後におまけ問題を

【第6問】交流戦で首位打者になったことがある現役監督といえば、だ〜れ?

 

答え: 金本知憲(現・阪神監督)

金本監督は2008年4月に通算2000安打を達成、その年の交流戦でも4割を超える打率をマークしましたが、残念ながらシーズン通算では打撃10傑にランクインすることはできませんでした。

そう、プロ野球はまだ始まったばかりですよ!

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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