冬季オリンピック注目のパシュート!その見どころはこんなにあった
- 2018/02/05
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メダル期待のパシュートを再認識してみよう
平昌冬季オリンピックでメダルの期待種目とされているスピードスケートのパシュートですが、一般に馴染みはありません。
スピードスケート自体したことも無いのが普通でもあります。
スケートリンクをくるくる回るだけなのはスピードスケートと同じですが、これが団体競技となっているところにその見どころがあるのです。
開幕直前になっても政治問題ばかりが絡んでしまって、どこか盛り上がらない平昌冬季オリンピックですが、我々にはあまり関係ありません。
率直に世界最高の冬季スポーツ大会としてじっくり鑑賞するためにも、事前の知識は欠かせないでしょう。
期待の種目パシュートに絞って、その基礎知識と見どころについて語ってみましょう。
パシュートはこういう競技
・ルール
1チーム3名による団体競技でリンクのメイン側からとバック側からスタートする2チームに分かれて同時にスタートします。
フィニッシュは、チームの最後尾の選手のブレードの後端によるものとなります。
トーナメント方式ですがこれはオリンピックルールであって、世界選手権では1チーム毎のタイムトライアルになっています。
・パシュートとは
パシュートは、スピードスケートに限られている種目ではありません。
元々は自転車競技で採用されていたもので、スキーのバイアスロンなどでも採用されているようです。
その意味は「追跡」です。
この追跡にも意味が2通りあります。
一つはオリンピックルールの試合形式に見られるように、反対側ストレートからスタートした相手チームを追跡するという意味です。
もう一つは、同じチームメイトを追跡するように滑るという意味です。
パシュートの見どころ
・選手は試合状況がわからない
テレビで見る限りはどちらのチームがどれだけ先行しているかは、リンクの中央を横切る時のタイム差がはっきりわかります。
しかし、選手にはとてもそれを見るだけの余裕はありません。
チームメイトとの息を合わせるのが精一杯なのです。
一体リードしているのかされているのか、挽回は出来そうなのかもよくわからないのです。
その結果、最後まで諦めずに滑りきるしかありません。
場合によっては、他の2選手から1人だけへばってしまって遅れを取ってしまって「これはダメだ」と諦めながらゴールインしても、試合には勝っていたりもします。
思わぬ結果での喜びようは、他の競技ではあまり見られないでしょう。
・風よけのテクニック
最低でも全選手がそれぞれ1周は先頭を滑りきらないといけません。
先頭は風圧を直接、受けますので誰がどのタイミングで先頭に出るのかによって、後続の選手の体力消耗を防ぐことが出来るのです。
スピードスケートというと、体力、気力の勝負であって基本的に日本人には向いていないというのがこれまでの定説でした。
しかし、陸上短距離競技ではメダルには程遠いのに、リレーとなるとメダルも狙えるのと同じ面があるのです。
・後方の選手への気遣い
ルール上からも先頭の選手は、常に後方の選手の様子を気にしているものです。
どこで自分が後ろに下がるべきなのか、それを判断し代わりに先頭に立つ選手もまたそれを意識しています。
この駆け引きが上手に出来ていればスムースに交代してタイムロスを少なくすることになるのです。
・意外性
3人が滑っていれば、不測の事態が起きて誰かが転倒する可能性もより高くなります。
スキーやスケートでは転倒による順位変動の大きさは共通しています。
最もその影響を受けているのはショートトラックで、最後尾の選手が金メダルを取ったことがあるのも良く知られています。
それほどではありませんが、参加する競技人数が多ければそのスリルも高くなるのです。