「大仏」や「お地蔵さん」ってどんな方?正体について紹介!
- 2019/03/05
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意外と知らない「大仏」「お地蔵さん」!
これまで、「大仏」や「お地蔵さん」を見る機会は、何度もあったのではないでしょうか。とくに「お地蔵さん」は、全国各地にあって様々な場所で見かけることがあります。
しかし、「大仏」や「お地蔵さん」の正体を知らない方も、意外と多いのではないでしょうか。せっかく見る機会があるのだから、どんな方なのかついて知っておくべきです。そこで今回は、「大仏」や「お地蔵さん」の正体をメインに紹介していきます。
「大仏」とはどんな方?
まず「大仏」は、大きな仏像のことを指しています。そして、仏像の種類はそれぞれ異なっています。例えば、奈良の大仏なら「盧舎那仏」という大乗仏教の仏さまの仏像であり、鎌倉の大仏なら「阿弥陀如来」という大乗仏教の如来さまの仏像です。
ちなみに、仏教発祥のインドでは、あまり大きな「大仏」は建立されていません。巨大な「大仏」が造られるようになったのは、中国などのアジアでの仏教圏とされています。
「大仏」の定義とは?
大きな仏像のことを「大仏」と呼ぶわけですが、そこで気になるのが大きさの定義はあるのかです。実は、4.85メートルを超える仏像のことを「大仏」と定義しています。もちろん、これには理由があります。
お釈迦様の身長は、1丈6尺(約4.85メートル)という伝説があります。そのため、一般的にはこの大きさより大きい仏像を「大仏」と呼ぶのです。ちなみに、1丈6尺の大きさで造られた仏像は「丈六仏」と呼ばれます。
「お地蔵さん」はどんな方?
全国各地で目にすることができる「お地蔵さん」の正体は、『地蔵菩薩』です。仏教における菩薩の一尊となっています。ちなみに、菩薩とは釈迦如来の修業時代を指した言葉であり、修行者のことを指しています。
地蔵菩薩は、サンスクリット語で『クシティガルバ』です。日本語に意訳すると、「大地の母胎」です。大地の命をはぐくむ力を有しており、無限の慈悲の心で苦悩した人々を救いことから名付けられたとされています。
地蔵信仰とは?
日本では、地蔵信仰が古くから広がっています。地蔵菩薩は、様々な姿を変えて、八面六臂の大活躍をするとされています。そして、人々の苦悩を大きな慈悲で救ってくだされると言われているのです。
そのため、安産を守護する「子安地蔵」、村や集落を守る「道祖神」、身代わりを引き受けてくれる「身代わり地蔵」など様々な形で信仰されており、日本には地蔵信仰が根付いているのです。今後も、日本人の地蔵信仰は続いていくことでしょう。
「お地蔵さん」と赤い涎掛けの関係は?
赤い涎掛けをかけている「お地蔵さん」を見たことはありませんか。実は、「お地蔵さん」には子供を守る神様として信仰されることもあります。そこで、子供たちが元気に成長するようにとの願いを込めて涎掛けが奉納され、「お地蔵さん」にかけられているのです。
ちなみに、赤色にも意味が込められています。赤色には「正しい」「清い」色と言われており、さらに魔除けにもなるとされているのです。そのため、「お地蔵さん」に奉納される涎掛けは、赤色が一般的となっているのです。
「大仏」「お地蔵さん」を大切に!
今回は、意外と知らない「大仏」と「お地蔵さん」の正体について紹介してきました。「大仏」は、4.85メートル以上の仏像のことを指しています。仏像の種類は、「大仏」によって違うので注意してください。
また、「お地蔵さん」は地蔵菩薩のことを指しています。慈悲深くて人々の苦悩を救ってくれるとされており、古くから信仰されているのです。そのため、全国各地に「お地蔵さん」がおり、地蔵信仰として日本に根付いています。
「大仏」や「お地蔵さん」のことを知れば、見方も変わるでしょう。ぜひ、「大仏」や「お地蔵さん」について興味を持ってみてください。