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日本アカデミー賞のノミネートが発表!そもそもの歴史を暴く!

  • 2019/02/09
  • ライフスタイル・娯楽
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  • アントニオ犬助
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なぜ、日本アカデミー賞は権威がないのか?

なぜ、日本アカデミー賞は権威がないのか?
「あの、ギレルモ・デル・トロ監督が、アカデミー賞?!」
前回のアカデミー賞には大いに驚かせてもらったものでした。だって、あの日本の特撮へのオマージュにあふれた、最高のアホ映画「パシフィック・リム」の監督が「シェイプ・オブ・ウォーター」で、最も権威ある映画賞、アカデミーをとったというのです。
私、アントニオ犬助が驚いたのは、人間ここまで成長するものか?ということ。「男子3日会わざれば、刮目して見よ」というのは本当なんですね。

……といった具合に、本家アメリカのアカデミー賞の権威たるや絶大なものがあります。普段映画に興味がない人ですら、受賞作のタイトルぐらいは知っているものです。しかし同じアカデミー賞と付いているのに、今ひとつ権威がないといえば「日本アカデミー賞」。
それでも、こちらは1976年に始まったもので、それなりの歴史があるのです。また、賞の設立のきっかけは「映画のすばらしさを盛り上げる祭典にしよう」という、志の高いものだったのです。

 

発端こそ、志が高いものだったのです

設立の志も高い、そんな日本アカデミー賞をさらに気高くしていたのは発案者ではなかったか?と、私、アントニオ犬助は思うのです。発案者は映画評論家にして、無二の映画ファン、水野晴郎先生。この映画ファンの理想が形になったような、日本アカデミー賞が設立されていたとしたならば、きっと現在のような誰も興味を持たない映画賞になることはなかったでしょう。

しかし、そんな映画賞が準備されつつあることをかぎ付けたのが、電通。
権威付けのために、アメリカの本家アカデミー賞からのれん分けをしてもらうという離れ技を決めたのでした。
これがどれくらいの離れ技かというと、のれん分けをしてもらえたのはイギリスに次いで2国目というくらい。「アカデミー賞」と正式に名乗っている映画賞が、本家も含めて3つしかないくらい、権威付けにおいては大成功したのです。しかし、どうしても広告代理店が絡んでいるとなると、胡散臭い雰囲気が漂ってしまうものです。

 

世界の北野が、日本アカデミー賞に噛み付いた

日本アカデミー賞は所属する会員の投票により決まるのですが、その数は4,000名弱。20名ほどの投票で決まる「日本レコード大賞」と比べると公正な賞であるという印象は受けます。しかし、そんな単純なものではないと噛み付いたのは、北野武監督でした。

「日本アカデミー賞最優秀賞は松竹、東宝、東映、たまに日活の持ち回り。それ以外が獲ったことはほとんどない。(賞を選定する)アカデミー賞の会員なんてどこにいるんだ。汚いことばっかやってる」

「アカデミー賞の会員なんでどこみいるんだ?」犬助も気になって調べてみたところ、公式HPに会員の所属内訳が掲載されています。
それによると東宝が294人、松竹が286人、東映が275人、そしてKADOKAWAが130人。制作会社に所属している会員ばかりではないですか。確かに協賛法人が1,610人とか、受賞者特別会員が315人とか、それ以上の勢力はあるものの、おそらく自社の作品に投票する、もしくは組織票として機能しやすい連中が、会員の25%程度を占めているというというのは、いかがなものか。
今回は松竹ね、次は東宝ね、なんてやり取りが交わされている様子が、イメージできてしまう。やっている、やっていないではなく、イメージできてしまうだけでアウトだと思うんですね。

 

果たして「誰も知らない」で良いのでしょうか

電通が旗を振る、大手制作会社が制作した自称大作を順繰りで受賞させる。こうして、現在の日本アカデミー賞は完成しました。そりゃあ、誰も興味を持たなくなるのも当然です。
ちなみに昨年の最優秀賞は「三度目の殺人」、優秀賞としてノミネートされたのは「散歩する侵略者」、「花戦さ」、「関ヶ原」、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」って……これでは、是枝裕和監督の代表作ではないですが「誰も知らない」ですよね。

そして、今年ノミネートされているのは「カメラを止めるな!」「北の桜守」「孤狼の血」「空飛ぶタイヤ」「万引き家族」となっており、「北の桜守」「孤狼の血」「空飛ぶタイヤ」の3本の制作は、それぞれ東映、東映とKADOKAWA、松竹となっております。
普通に考えれば、大手が制作していない「カメラを止めるな!」か「万引き家族」が受賞しそうなものですが、果たしてどうなりますことやら。

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アントニオ犬助
アントニオ犬助
みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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