除夜の鐘は大晦日に107回鳴らすって知ってました?
- 2018/12/31
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大晦日の風物詩
除夜の鐘と言えば、大晦日の風物詩です。お寺の鐘が鳴り始めると、今年の終わりを実感する方も多いのではないでしょうか。それほど、日本人の大晦日の夜には馴染み深いものとなっています。
そんな除夜の鐘ですが、実は大晦日には107回鳴らすのが一般的です。それを聞くと「あれ、煩悩の数の108回では?」と思う方もいるはずです。そこで今回は、除夜の鐘を撞く回数や由来などについて紹介していきます。
大晦日に107回鳴らす除夜の鐘!
除夜の鐘は、多くのお寺で108回鳴らされます。しかし、大晦日に鳴らされるのは107回であり、最後の1回は新年になってから撞くのが正式な除夜の鐘とされているのです。そのため、正確に言えば大晦日には107回しか、除夜の鐘は鳴らされないのです。
ただし、すべてのお寺がそのようにしているわけではありません。お寺によっては、参拝者が除夜の鐘を撞くことを許しており、108回以上除夜の鐘を鳴らすというお寺もあるのです。
除夜の鐘の鳴らす回数やいつ鳴らすのかは、お寺によって違うのです。それでも、公式な除夜の鐘は、大晦日に107回鳴らされて最後の1回は新年になってから鳴らされるので、豆知識として覚えておきましょう。
なぜ108回鳴らされる?除夜の鐘の由来とは?
除夜の鐘は108回鳴らされるわけですが、その理由は除夜の鐘の由来にあります。除夜の鐘の由来と言われれば、「煩悩の数」と答える方が多いのではないでしょうか。しかし実は、除夜の鐘の由来は煩悩の数以外にも諸説あり、いずれも正しいとされています。そこで、除夜の鐘の由来について紹介していきます。
<煩悩の数>
除夜の鐘を由来で、一般的によく知られているのが煩悩の数です。人間の煩悩は108あり、その数が除夜の鐘で鳴らされているという説です。そこで気になるのが、なぜ煩悩の数は108なのかではないでしょう。
人間の煩悩が108という理由は、6つの感覚器官と3つ・2つの状態、そして3つの時間軸が関係しています。人間の欲望は6つの感覚器官で感じ取り、それは「好」「悪」「平」の3つの状態に分類ができます。それらは、さらに「浄」と「染」に分類されるのです。そして、「前世」「今世」「来世」の3つの時間軸があります。
その結果、【6×3×2×3=108】となり煩悩の数は、108となっているのです。
<1年間を表している>
除夜の鐘の由来は、1年間を表しているという説もあります。これは、1年間を「月の数」「二十四節気」「七十二候」で表すことができるからです。
それぞれを足すと、【月の数(12)+二十四節気(24)+七十二候(72)=108】となります。このことから、1年間を108に表すことができ、除夜の鐘では1年間を表して108回鳴らされるとされているのです。
<四苦八苦を表している>
あまりメジャーではない説ですが、四苦八苦を表しているという説もあります。四苦八苦を数字で表すと、「4989」と表すことができます。
その数字は、【4×9+8×9=108】と表すことができ、除夜の鐘は四苦八苦の108という説となっているのです。この説では、「四苦八苦(108)を取り除くために、除夜の鐘を108回鳴らす」とされているのです。
除夜の鐘を鳴らしてみよう!
今回は、除夜の鐘についての豆知識を中心に紹介してきました。除夜の鐘は、大晦日に107回鳴らされて、新年になってから1回鳴らして合計108回鳴らすというのが、正式な除夜の鐘の鳴らし方となっています。
とは言え、108回以上鳴らしているお寺もあります。また、除夜の鐘を参拝者が鳴らすことができるお寺もあるのです。そういったお寺では、先着108名までというケースもあるので、注意してください。
除夜の鐘の由来には諸説ありますが、いずれの説も間違っていません。「煩悩の数」「1年間を表している」「四苦八苦を表している」などの説があるので、ぜひ豆知識として覚えておきましょう。