皇族の結婚式って難しい?結婚に向けた皇室の儀式は?
- 2018/11/09
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これから続く?皇族の結婚
皇族の結婚式関連の話題といえば、秋篠宮家の長女である眞子さまと小室さんの件が思い起こされます。ただ、この話題は一般のオヤジでも割と詳しく知っているくらい有名な話。ここでどうこう論評する話でもありませんね。
しかし、皇族の結婚というのは戸籍を持つ一般人とは大きく異なるしきたりや手順が存在しており、オヤジにはよくわからない部分でもあります。
ちなみに、直近では、高円宮家の三女、絢子さま(28)が10月29日に東京の明治神宮で結婚式を挙行されています。お相手は日本郵船の社員として働く守谷さん(32)で、婚姻届の提出をもって絢子さまは民間人・守谷絢子さんになられたわけです。
その前となると、絢子さまの姉上にあたる千家典子さんが4年前にご結婚。あれから4年ぶりの皇族の結婚となりました。
さて、現在のところ成年で未婚の皇族方が複数おられることから、これから皇族のご結婚が続きそうな予感があります。眞子さまは勿論のこと、妹の佳子さまを含む5人がいつ結婚しても不思議ではない年齢なのです。
ただし、未婚の皇族で男性は11歳の秋篠宮家の長男である悠仁さまだけであり、他はすべて女性のため、結婚式が続くとなると、皇族が一気に減ってしまう状況になります。慶事が続くことで、やがて皇族の人数は二桁を維持するのがやっとという場面に直面するというのです。この点が、女性宮家の創設などの議論を呼ぶきっかけにもなっています。
なかなか難しい問題も多いですが、オヤジとはかけ離れた世界の結婚式とは、いったいどのようなものなのか?結婚式に至る儀式などについて見ておきましょう。
皇室の結婚は儀式の連続
まず、皇族の結婚は結婚相手を探すことからはじまります。といっても、これはほとんどの日本国民も同じです。現代では、一般人の結婚と同じように恋愛によるお相手の決定も見られます。そのさきがけとなったのが、皇太子時代の今上天皇(現在の天皇陛下という意味の言葉です)だったことはよく知られています。
とはいえ、一般の恋愛結婚のような出会いであったとしても、そのままゴールインとはいかないのが皇族の結婚です。
お相手が皇族の配偶者に相応しい人物であることは当然として、皇室の伝統に沿った儀式を経なければ結婚に至りません。
・納采の儀(のうさいのぎ)
お相手が決まると最初に行われるもので、一般人の結納に相当するとされる儀式です。男性の側から女性側に対して行います。
・告期(こっき)
結婚式が行われる日を告知するための儀式。
・結婚の儀(けっこんのぎ)
夫婦となるお二方による結婚の誓いで、賢所で行われる儀式です。
・朝見の儀(ちょうけんのぎ)
天皇・皇后両陛下にご結婚のあいさつを行われます。
・供膳の儀(くぜんのぎ)
ご夫婦となってはじめて一緒に食事をされる儀式です。
・三箇夜餅の儀(みかよのもちのぎ)
ご結婚の日から3日間、毎夜お祝い餅を供えられる儀式です。子孫繁栄を祈るものとされています。
・宮中饗宴の儀(きゅうちゅうきょうえんのぎ)
一般の結婚披露宴に相当するものですが、規模が違います。
代表的な儀式を見ただけでも、これだけの数が存在しています。結婚の儀までの儀式だけを見れば、一般と変わらないように思えるものの、そこで終ることはできません。その後の儀式もすべて含めて実施する必要があるのです。
それこそ、二人で話し合った結果、フォトウェディングにします!なんてことは許されない話となります。
また、その他にも必要な儀式があるため、オヤジの感覚ではとても務まりそうにないですね。さらに、儀式ではないものの、皇室経済会議なども開催されます。皇族のご結婚、結婚式は周到な準備をもって行われる一大国家プロジェクトなのです。