ああキスミントよお前もか…消える昭和のお菓子 次はどの定番だ?
- 2018/10/10
- ライフスタイル・娯楽
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カール、チョコフレークときてついには…
最近になって「昭和の定番お菓子」の販売終了または縮小という話題が止まらない。
少し前に明治カールが西日本限定商品になったのを皮切りに、森永チョコフレークの生産停止、そして今度はグリコのキスミントがすでに生産停止&在庫のみの販売になっていたと報じられた。
あの時代子どもたちのおやつとして、いやオフィスのティータイムさえ満足させてくれた懐かしのお菓子たちがどんどんと消えている今、一体何が起きているというのか。
そして、次の消えゆくお菓子候補ナンバーワンとは…。
それはちと違うと言いたくなる「終了理由」
この3つの商品に関しては、それぞれお菓子としてのタイプが異なり、そこに一概に同じ消えゆく理由を見出すのは難しい。
たとえばキスミントは、ガムをかむ→紙を用意する→包んで捨てる、という一連の行動パターンが煩わしくなって、ガムそのものに嗜好が向かなくなった、という分析らしい。
なんでもここ15年くらいでガムの消費量が半分に減ったというから、半分の客を失ったビジネスモデルが苦しいことは確かだ。
しかし残りのカールとチョコフレークには「食後に捨てる」という行為が発生するわけではない。
こちらはさらに「食する」行為そのものの問題で、食べる際に手を汚すということにストレスを感じる層が相当増えつつある現状をよく表している。
つまんだあとペロペロ指をなめる行為は、平成の世までで捨て去られるべき禁断のマナーであり、今の若者にはまったく馴染まないということらしい。
これに関連して最近、ポテチを箸つかみで食べる人々がかなり多くなっていると聞いた。
いや、本当に隔世の感あり、だ。
ただ、消費者サイドが「食べづらい」というのはかまわないが、企業側が「スマホに負けた」云々の理由をこねて生産ストップの言い訳にするのはいかがなもんだろうか。
そこは単純に「今の若者に食べてもらえなくなった」で、いいじゃないですか!
ではどんなタイプのお菓子が次にアブないのか
これら3つの停止事案を見比べてみると、次に縮小ターゲットにされそうなお菓子の姿が少しだけ見えてくる。
▼その1 過去に一度ものすごいブームになったことがある
熱狂的ブーム商品というものは、「熱しやすく冷めやすい」日本人特有の性格によって、思ったより早いブームの終焉を迎えて記憶に残りにくい。
細く長く売れる「3番手商品」の方が、日本人の潜在意識の中に深く刷り込まれやすい。
▼その2 定番のCMがあった
皆さんは、明治のカールおじさんって知ってますか?
♪は〜〜、おらが〜の〜…
♪(ここはいろいろ)
♪いいもんだ〜な〜、ふるさと〜は〜〜
♪それにつけてもおやつはカ〜ル!
歌は三橋美智也さんだったっけ。
2フレーズ目はいろんなバージョンがあって商品や季節ごとに変わっていた。
ではキスミントのCMは?
古いものだと♪キスミント、キスミント…っていう定番のジングルありましたよね?
チョコフレークも同じく、♪森永ちょっこふれ〜〜く!という定番ジングルが有名。
ポピポピ!っていう最後の笛の音もね。
これ、すべて耳にしなくなって相当の年月が経つと思いません?
まあキスミントなんかは最近までCMあったらしいけど、定番のスタイルは使ってないしなぁ。
▼その3 生産体制が耐用年数を迎えている
以前には「機械の老朽化で再びラインを新調することが難しいと判断」されて製造停止の憂き目に遭ったお菓子もあった。
生産者サイドとすれば、一時ものすごい量を生産した大規模のラインを3、40年もそのまま維持することはできない。
ならば1度目の耐用年数を迎えたときに「入れ替えるくらいならいっそみんな止めるか」という話になる。
ということは、5、60年間、相も変わらず製造中という定番中の定番商品よりも「今からちょうど3、40年くらい前に新発売になったシリーズ」の方がよっぽどアブない、といえそうだ。
オジサンは
▼東ハト キャラメルコーン(昭和46年〜)
▼同 オールレーズン(昭和47年〜)
▼おやつカンパニー ベビースターラーメン(昭和48年〜)
▼ブルボン ルマンド(昭和49年〜)
▼亀田製菓 ハッピーターン(昭和51年〜)
▼ハウス とんがりコーン(昭和53年〜)
これらがおやつにあればまだしばらく生きていけるが、消えゆく運命ポイントに引っ掛かっているものも2、3ありそうだね。