空港の滑走路が水浸しになったらすぐに使えるのか?
- 2018/09/15
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空港の滑走路が水浸しに?
空港を利用する機会があるオヤジも多いのではないでしょうか。国内や国外への旅行・出張は、飛行機を使うケースもあり、空港を利用するはずです。空港トラブルと言えば、やはり悪天候や台風による遅延や欠航です。しかし、それ以上に大変なのは滑走路が水浸しになることが挙げられます。
滑走路が水浸しになったのは、関西国際空港です。台風21号によって、滑走路が水浸しになってしまったのです。今回は、空港の滑走路が水浸しになったことにより影響やすぐに使えるのかなどを紹介していきます。
関西国際空港の滑走路が水浸し!
2018年9月4日、台風21号が関西地方を中心に猛威を振るい、関西国際空港の施設は冠水してしまいました。潮位が上がっている中で台風が接近したことで、海面が押し上げられ高潮となったのです。これにより、関西国際空港の第1ターミナルは冠水し、A滑走路は水浸しとなってしまいました。
この被害によって、関西国際空港は9月4日に全面閉鎖し、9月7日に第2ターミナルのB滑走路のみで運航を再開しています。水浸しになったA滑走路や第1ターミナルは復旧作業が続けられたのです。
復旧には1週間!
関西国際空港は9月7日にB滑走路を使い運航を再開し、9月8日には国際線の運航まで再開しています。しかし、水浸しになったA滑走路や第1ターミナルは再開できておらず、1週間後をめどに部分復旧させると運営する関西エアポートの山谷佳之社長はコメントしています。
実際に、第1ターミナルの一部再開に向け、9月13日に関西エアポートは施設の電源設備の作動などの最終確認を行っています。また、冠水によって閉鎖されたA滑走路は、同日午後3時に復旧したと発表されているのです。このことから、空港の滑走路が水浸しになった場合、すぐに使うことはできず、1週間ほどの復旧作業が必要のようです。
水浸しになったことによる影響!
滑走路が水浸しなった影響はとても大きいです。もちろん、排水作業や清掃が必要になるのですが、それだけではありません。滑走路が水浸しになることで、滑走路に残っていた飛行機や特殊車両(飛行機をけん引する車両等)に浸水してしまっています。実際に、台風21号では、A滑走路に残っていた飛行機や特殊車両に浸水したのです。そのため、空港の滑走路が水浸しになると、滑走路以外にも影響を与えてしまう可能性があるのです。
台風による滑走路の水浸しは他にも…
台風21号では、高潮によってA滑走路が水浸しになってしまいました。航空法では、高波などの影響によって空港の機能が損なわれないように、運営会社・自治体に対策を求めています。しかし、それでも完全に防ぐのは難しいのが現状のようです。
北九州空港では、2009年9月に台風の影響で高潮が発生し、滑走路の機能が停止しています。山口宇部空港でも、1999年9月に台風による高潮によって、滑走路やターミナルビルが水浸しとなり、4日間も空港が閉鎖されたのです。滑走路の水浸しは、今回の台風だけでなく、過去にも様々な海上空港で起きているのです。
滑走路は水浸しにしないことが重要!
台風21号の影響で、関西国際空港の滑走路が水浸しになり、復旧するまで閉鎖されました。復旧するまでに約1週間かかっており、滑走路が水浸しになってしまうと、すぐに滑走路を使うことはできないことがわかります。
過去にも、他の海上空港で台風による高潮で、滑走路が水浸しになっているのです。山口宇部空港では、4日間空港が閉鎖されており、やはり滑走路が水浸しになればすぐに使うことはできません。
航空法では、高波などで空港の機能が損なわれないように対策を求めているのですが、実際には完全に防ぐことは難しいのが現状です。しかし、空港としては滑走路を水浸しにしない対策は重要であり、今後の課題なのではないでしょうか。