おいしくても定番でも栄養的には微妙!良いところを相殺してしまう食べ合わせ4選
- 2018/04/16
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せっかくの栄養を損なう「NGな組み合わせ」
一緒に摂ると栄養素や効能が高まる食べ合わせを「相乗・相加効果」、一緒に摂ると栄養素や効能が損なったり、打ち消し合う食べ合わせを「相殺効果」といいます。
相殺効果によって、体に害が及ぶケースは珍しいものの、素材が持つ本来の栄養素や効能を得るためには、食べ合わせを意識することが大切です。
一緒に食べるとおいしくても、定番の組み合わせでも、相殺効果がある食べ合わせがいくつかあるので、知っておいて損はないでしょう。
きゅうりとトマト
きゅうりとトマトは、サラダやサンドイッチなどでよく見る組み合わせです。
きゅうりのシャキッとした触感と、トマトのジューシーな肉感は、爽やかなのに食べ応え抜群。
ランチのお供にもお酒のお供にもぴったりです。
日頃からきゅうりとトマトを一緒に食べているオヤジも多いのではないでしょうか。
しかし残念ながら、きゅうりとトマトは相殺効果がある食べ合わせです。
トマトには、美容や健康に欠かせないビタミンCが含まれているのですが、きゅうりにはアスコルビナーゼというビタミンCを破壊する作用を持つ物質が含まれています。
体に悪影響を及ぼすわけではありませんが、喫煙でビタミンC不足が気になるオヤジ、美容と健康のためにビタミンCをしっかり摂りたいオヤジは気を付けたほうがいいでしょう。
納豆と生卵
納豆と生卵は定番ともいえる組み合わせの1つです。
納豆のネバネバと卵のツルっとした食感、そして両方が持つ甘みは白ご飯にもよく合うので、朝食に食べることがあるオヤジもいるのでは。
ですがまたもや残念なことに、納豆と生卵にも相殺効果があります。
納豆には、皮膚のコラーゲンとも呼ばれているビオチンが含まれています。
ビオチンはビタミンBの一種で、
・コラーゲンの生成をサポート
・頭皮の血行を促す
などの効果があり、髪・爪・肌の健康維持にも欠かせない存在です。
ところが、生卵にはアビジンはビオチンと結合する性質があるアビジンが含まれています。
アビジンとビオチンが結合すると、ビオチンのせっかくの効果を得ることができないまま、体の外へ排出されてしまうのです。
ただし、ひと手間かけるだけで、納豆と生卵を一緒に食べても相殺効果が生じません。
アビジンが含まれているのは卵白の部分なので、卵白を取り除いて卵黄だけ納豆にかけたら大丈夫です。
卵白を捨てるのはもったいない!と感じるオヤジは、半熟くらいにまで加熱するといいでしょう。
アビジンは熱に弱い性質なので、熱を加えるひと手間で相殺効果を回避できます。
わかめとねぎ
わかめもねぎも、味噌汁の定番ともいえる具材です。
味噌汁にねぎをかけるのが習慣になっていて、何気なくわかめと一緒に食べてしまっていたというオヤジもいるでしょう。
わかめにはカルシウムが含まれているのですが、ねぎに含まれているリンがカルシウムの吸収を邪魔します。
そして、リンの過剰摂取も心配です。
リンはねぎの他にも加工食品に多く含まれる傾向があるので、現代人はリンを摂り過ぎているとの指摘もあります。
忙しいとついつい加工食品に頼ってしまいますが、リンの摂り過ぎやカルシウム不足に拍車をかけないためにも、リンを含むねぎや加工食品+カルシウムの食べ合わせには気を付けたいものです。
大根と魚
焼き魚やしらすのお供といえば、大根おろし。
面倒くさいなぁと思いながらも、魚があれば大根おろしを用意するオヤジもいるはずです。
ですが、大根と魚も残念なことに、相殺効果がある組み合わせです。
魚には必須アミノ酸のリジンが豊富に含まれているのですが、大根にはリジンの吸収を妨げるリジンインヒビターという抗体が含まれています。
リジンインヒビターは酸に弱い性質なので、お酢をたらすことで相殺効果を回避できます。