人体実験が囁かれる、旧日本軍の「731部隊」とは一体?
- 2017/11/25
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旧日本軍の731部隊
旧日本軍に731部隊という研究機関が存在していたことはご存知でしょうか。731部隊の正式名所は関東軍防疫給水部本部です。秘匿名称として731部隊と呼ばれていたのです。実はこの部隊は禁忌である人体実験が行われていたと言われています。しかし、731部隊はただの防疫・給水部隊であり、捏造であるという主張もあるのです。そこで今回は旧日本軍に存在した731部隊について紹介していきたいと思います。
731部隊について
731部隊と元になったのが1936年に満州に新設された関東軍防疫部です。1940年に関東軍防疫給水部と改編され、本部が731部隊となりました。1937年には日中戦争、1941年には真珠湾攻撃があり、731部隊は日中戦争から太平洋戦争にかけて存在していたのです。731部隊の任務は兵士の感染症予防や衛生的な給水体制の研究とされています。他にも細菌戦を想定した生物兵器の研究なども任務でした。そして、それら研究のために禁忌とされている人体実験を行っていたと言われているのです。
731部隊は人体実験が行われていた?
731部隊を語る上で避けては通れないのが人体実験の有無です。生物兵器の研究・開発のため、禁忌である人体実験が行われていたとされているのです。人体実験の被験者は朝鮮人や中国人、モンゴル人などの捕虜であり、被験者のことはマルタと呼ばれたと言われています。人体実験が行われたとされているのは、細菌学的な実験や生理学的な実験、手術の練習なのです。具体的には、ペストやコレラなどの伝染病の人体実験や凍傷や被弾の人体実験などを行い、四肢を切断したりして手術の練習などもしたと言われているのです。
人体実験の捏造説も
731部隊が禁忌である人体実験を行っていたと主張する際、必ず挙げられる証拠はハバロフスク裁判です。これは第二次世界大戦後にソビエト連邦によって行われた裁判であり、731部隊の関係者が尋問され人体実験があったことを証言しています。逆に言えば、ほとんど証言のみの証拠で人体実験があったと主張しているのです。そのため人体実験については捏造説もあるのです。捏造だと主張する際に挙げられるのがアメリカの公文書となります。アメリカは日本の戦争犯罪に関する公文書を公開しているのですが、731部隊の人体実験についての記録が発見されていません。他にも確たる証拠がないため捏造だと主張しているのです。結局、人体実験あったと主張する側と人体実験は捏造と主張する側はともに証拠を出せていません。だから、人体実験があった又はなかったと断定することはできないのが現実でしょう。
複雑な歴史問題
現在のところ731部隊が本当に人体実験をやっていたのかは謎です。しかし、731部隊だけでなく、戦争関係の歴史問題はプロパガンダとして使われることが多いです。そのため、捏造の可能性も出てきます。実は731部隊の人体実験だけでなく、南京事件や慰安婦問題も捏造の可能性があります。これらもプロパガンダとして使われたのではと言われているのです。戦争はいけないことであり、日本は反省すべき点が多々あります。しかし、主義主張や感情論に流されることなく、客観的に歴史を見直すべきではないでしょうか。