世界で使われている最もメジャーなアサルトライフル「AK-47」の世界
- 2017/10/08
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AK-47とは
AK-47とは、旧ソ連のミハイル・カラシニコフという銃器設計者が生み出した自動小銃(最近ではライフル、アサルトライフルと呼ぶこともあります)で、ソ連軍が正式に採用したのは1947年頃でしたが、改良を重ね、50年以上経った現在でも世界の紛争地域で使われ続けている銃です。組み立てや手入れが簡単で、水や泥、砂などに強く、耐久性にも優れ、大量生産が可能という特徴があります。1分間に600発以上の連射が可能という性能があります。
なぜ世界の紛争地域に普及しているのか
AK-47と言えば銃に詳しくなくても名前を聞いたことがあるという人もいるかもしれません。ではAK-47はなぜこれほどまでに普及することになったのでしょうか。
まず第一に、その設計が優れていたことが理由に挙げられます。AK-47はロシアで生まれた銃です。設計者のミハイル・カラシニコフは、ソ連の気候や使用される戦地の状況を考慮に入れてAK-47を設計したのです。泥や砂などの異物混入や激しい気温差による金属の変形を想定し、部品の公差を広くとった設計になっています。また、これによって、使用時だけでなく生産時の環境の悪さや技術不足による部品の精度低下にも対応することができます。多少の誤差があっても問題なく動作するのです。
この耐久性の高さ、生産性の高さが地域を選ばず、多くの兵士にとって使い勝手がいい所以なのです。
そして、AK-47がこれほどまで広まったのには歴史的な理由もあります。冷戦時のソ連は、東側の友好国に対して大量のAK-47を供給しました。さらには一部の国に対して、ライセンス生産を認めたこともあり、一気に東側諸国を代表する銃器になりました。ベトナム戦争においては、ソ連やライセンス生産を認められた中国から大量のAK-47が送り込まれ、さらに広まることになります。ベトナム戦争の戦場は過酷な環境でしたが、それでもAK-47は動作したのです。AK-47はその性質から、多少の処理の甘さがあっても実戦で使用できる品質が保たれたので、多くの非正規品も出回ることになります。そして、中東やアフリカ諸国にも流れ、現在でもイラク戦争や内戦で使われ続けているのです。
AK-47が登場する映画や漫画
これだけ実物が有名なので、AK-47は映画や漫画にも数多く登場しています。映画では、「アイアンマン」「レッド・アフガン」などの戦争映画に登場しています。もっと身近なところでいうと、日本の漫画「ゴルゴ13」にも登場しています。
まとめ
銃に興味がある人なら知らない人はいないと言っても過言ではないAK-47ですが、その普及には様々な背景がありました。歴史を知ることでAK-47のすごさが一層分かったのではないでしょうか。ここでは単にAK-47と称しましたが、「AKM」「AKS-74」派生型や改良型がたくさん存在しています。どんな銃がどんな背景で誕生し、そして消えていったのかを調べてみるのも面白いかもしれません。