小正月ってなんだ?知らないと損する日本の風習

  • 2017/01/07
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小正月(こしょうがつ)とは

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小正月(こしょうがつ)とは、1月15日を指します。
1月1日は大正月となるのに対してこう呼ばれています。
大正月の準備や片付けに追われた女性陣のための正月の意味も込められています。
そのため別名「女正月(おんなしょうがつ)」とも呼ばれています。
他にも地域によって「小年」「二番正月」「花正月」「返り正月」などと様々な名称があります。
イメージ的に大正月は、年を改める事により新たに神様や先祖への敬意を表すると言う意味合いです。
これに対し小正月は、家事全般に渡る細かい仕上げをしてしまうと言ったものになります。
かつての成人式は、1月15日と決まっていました。
これは小正月に元服をしていた名残です。
それで1月15日は成人の日で休日になると言う認識ばかりが強くなって、本来の小正月の意味合いを知る人が少なくなっているのでしょう。
現代では正月とは、3日あるいは7日で全て完了してそれからは日常生活の意識になって来てますが、本来はこの小正月までの期間を指すものだったのです。
戦後の高度経済成長と伴に仕事優先社会の影響からか、正月期間も短くなっていったのです。
いつの頃からかすっかり忘れられた感のある由緒ある小正月について、もう一度見直すしてみる価値もあるでしょう。

 

小正月(こしょうがつ)に行われる行事

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・どんど焼き
最も知られた行事で、これも地域によって呼び名に違いもあります。
大正月で使った門松などの正月用品を竹などでやぐらに組んで火をつけて大々的に燃やして無病息災などを祈る行事です。
全般に1月14日の夕暮れ時に行われる地域が多いようです。
残り火でお餅や団子などを焼いて食べると1年間健康でいられるとも言われてます。
ただ、環境面の配慮や火災防災の観点からも大々的に行われている地域は限られてきています。

・餅花(もちばな)の飾り付け
餅花とは、小さな餅や団子などを木の枝に刺した物です。
豊作を祈願したものですが、養蚕業の盛んな地域では、米粉を繭のように固めた繭玉と言う物を木の枝に刺しています。
これを屋内では床の間などに飾り付けられていたのです。

・農具のミニチュアの作成
豊作の祈願をするためのグッズを作っている地域もあります。

 

小正月(こしょうがつ)に食べる物

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・小豆粥
1月15日の朝食は、小豆粥が食べられていました。
ゆでた小豆をお粥に混ぜ込んだものです。
お粥の粥加減も小豆の割合も味付けも各家庭の好みに任されていました。
小豆を入れない普通のお粥を食べる地域もあります。
おせち料理で疲れた胃腸の負担を和らげる役割も果たしていたようです。
それが1年間の健康に通じると言う習慣だったのです。
作り方も簡単でオリジナルでもかまわないので、今でもすぐにでもできるものです。
1,000年以上昔の土佐日記や枕草子などの有名な歴史資料にも記載のある伝統食です。
食べながら遠い古の生活に思いを巡らすのも良いかもしれません。

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