図書館で借りた本、同一府県内の図書館なら近くで返却できる意外な理由

  • 2019/04/22
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借りたのに延滞料金も払わず、そのままという図書館の蔵書はないだろうか。

近年、本を借りた図書館じゃなくても、同一府県内の連携している図書館であれば、どこの図書館に
返却してもよいという制度を設けた自治体がある。
全国主要都市に広がりつつあるこの制度、かなり便利なのだが、知られていない事もあるようだ。

読書は難しくない!

本の返却連携、広がる理由

全国主要都市の府立図書館と市立図書館は、利用者を増やし、蔵書の返却を促し、蔵書の質を高めるという意味で、府県内の図書館の連携体制を取っている。

例えば、神奈川県立図書館であれば、県内在住もしくは県内に勤務している人であれば図書カードを作れる。
貸出はインターネットで予約をすると、県立図書館、県立川崎図書館だけでなく、県立図書館横浜西口カウンターでも蔵書を受け取れる。

蔵書の返却は、県立図書館、県立川崎図書館から借りた本であれば、カウンターもしくは、ブックポストに返却できる。
ただしCDやDVD、レコードなどのメディア媒体は不可能だ。

県内の大学図書館の資料相互貸借を行っており、連携している各大学のOPAC(蔵書検索)をし、
取り寄せた本を自宅もしくは、県立図書館内で利用することが出来る。

専修大学とはさらに連携を進めていて、県立図書館の貸し出しカードを持っていれば、
発行手数料を払い手続きを取れば、専修大学図書館の図書カードが作れる。

大阪市立図書館では、図書館閉館後のメディア媒体の返却については
一部の市立図書館で返却ポストを設けているが市内中心部から離れているのが難点だ。

大分県立図書館では、閉館時の蔵書返却対策として、エントランスホール入り口前に返却ポストを設ける他、
身体障碍者や、重度の要介護者に対する無料の蔵書貸し出しサービスを行っている。
これはさいたま市図書館でも同様のサービスを行っている。

さらに進んだ取り組みを行っているのが岐阜市だ。
過疎化に注目した岐阜では、蔵書の宅配貸し出しだけでなく、蔵書を利用した調べもの代行サービスを
利用者からメールで承るという事もしている。

蔵書のクオリティを活かし、返却を促すという観点では、これらの取組は生きている事になるだろう。
では、ようやく重い腰をあげた自治体と、サービスを行っているにも関わらず、蔵書のクオリティを
あげられない図書館の違いはどこにあるのだろうか。

サービスがよくても、蔵書のクオリティが伴わなくてはいけない理由

これら図書館の返却サービスを主要都市がやりはじめた事で、重い腰をあげたのが京都だ。
これまでも最寄りの図書館を通じて本を取り寄せる事は出来たが、個人で蔵書を借りた時は、
借りた先に返しに行かなくてはいけなかった。

’18年11月に京都府立図書館と市内20の図書館が本格連携を取り、現在では週5回、
相互連携の為に本を積んだ車が京都市内を走る。

京都の図書館の魅力は専門書の多さだ。
本の電子登録が始まったのは、’01年で、それから京都学園大、教育大、佛大、府立医科大、
京都工芸繊維大の蔵書の連携が始まり、今後は府立大の蔵書との連携が見込まれる。

高価な専門書はなかなかなく、借りるのも返すのも一苦労。
こうした背景もあり、最寄の図書館で借りて返す事が出来る上、スマホアプリで検索して借りれるというのが
学生にとっても魅力的だという。

その反面、魅力的なサービスがあるにも関わらず、蔵書が案外少ない、クオリティに乏しいと言われているのが
海老名図書館だ。

オシャレな図書館として注目をあつめた海老名市図書館だが、実際に行ってみた所、お年寄りやノマド族、
ママ友で満席。

図書館で本を読む、借りる、蔵書をたしなむという本来の機能はなされていないように思えた。

インスタ映え目的で行った人には好評だったあの図書館だが、蔵書目的で行った人には不評だったという
図書館では、どうなのかという話になる。

私は思うに、図書館は蔵書のクオリティ、貸し借りのしやすさ、蔵書を活かしたサービスの良さの3つが
伴っていての図書館だと思う。

そうした意味では、岐阜、京都、神奈川、大分の取組は評価したいと思う。

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