料理は、下流老人にならないための重要スキル
- 2017/07/11
- ライフスタイル・娯楽
- 543view
- 趣味
- ライフスタイル
- 保険
- 料理
- 生活保護
下流老人300万人という現実
「下流老人」なる書籍が店頭に並んだのが2015年、そのセンセーショナルなタイトルと内容は大きな話題を呼び、新書では異例の売り上げを記録したのを、覚えている人も多いはず。著者の藤田孝典氏の定義によると下流老人とは「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のこと。現在の日本では600万人の老人が一人暮らしをしており、その半数が生活保護レベルの暮らしをしているといいますから、300万人が下流老人ということになりそうです。
離婚がきっかけで、下流老人へと転落するケース
身内が無保険で自動車事故を起こしたり、民間の医療保険に加入していない状態で大病にかかったり……下流老人へと陥ってしまう原因は様々なのですが、その多くはリスク回避を怠っていたせいだったりして。まあ、自業自得といってよいでしょうな。それほど高額なものでもないのですから、保険の1つや2つぐらいは入っていて当然ですしね。
しかし、どうしようもないことが原因で下流老人になってしまう場合も多いのです。
例えば、熟年離婚。リタイア間もなく離婚して、年金も蓄えもマイホームも財産分与で持っていかれる。奥さんのほうは、その財産と年金で細々と食べていけるので問題はないのですが、悲惨なのはご主人のほう。現在の老人世代の男性は、基本生活能力がありません。自分で炊事ができなかったりするから、食費がとにかくかかるから財産がみるみる減っていく。加えて、外食やコンビニ弁当で栄養が偏り体を壊す……医療費にも金がかかる。
これで、下流老人まっしぐらという訳です。
必要となるのは、料理のスキル
ではどうするか? 一人になったときに備えて、今から料理の勉強をしようということです。
しかし勘違いをしてはいけないのは、いわゆる「オヤジの料理」などという小洒落た物を志向してはいけないということ。オヤジの料理の悪い点は、まず道具から凝ろうとする点。ドイツ製「ヘンケルス」のナイフセットとかを購入する必要はありません。また、香辛料なども取り揃えたくなりがちですが、こちらも必要はありません。値段が高いだけで使用頻度が低いものは購入する必要はないのです。
盗み方が下手だと即時、下流老人へ?!
次に、改めて何らかのレシピを調べてくる必要はないということです。「○○風××××××」といった、小洒落たメニューはここでも不要なら、料理学校へ通う必要もない。必要なのは奥さんの料理技術をコピーすること、盗むことなのです。
なぜならオヤジの料理などという趣味的なものは必要ない上に、洒落たレシピも必要がないから。必要なのは妻が去った際に飢えない技術、サバイバル術なのです。ですから、その技術をキッチンに立つ奥さんを手伝うことで学ぶ、もしくは盗む。
すると、あら不思議。奥様との仲が良くなったりして、熟年離婚の危険性も下がったりするのですが……なれない動きでキッチンを乱し、奥様の機嫌を損ねることだけは避けて下さい。さもないと、サバイバル術を見につける前に離婚したりして、まあ下流老人まっしぐらですから。