日本レコード大賞ってどうやって決めているの?音楽業界の闇は深い

  • 2018/12/02
  • ライフスタイル・娯楽
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  • アントニオ犬助
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昭和を感じられる、数少ない番組の一つ

昭和を感じられる、数少ない番組の一つ
視聴率がとれないとか、権威を失ってずいぶんたつとか、散々な扱いの「輝け!日本レコード大賞」なのです。しかし、私、アントニオ犬助はここ数年、日本レコード大賞を観てしまっている一人。なぜなら、華やかな賞レースという昭和の遺物を観ることができるから。平成も終わろうとしている今、これほどノスタルジーに浸れる番組は他にないからです。

昭和のころは音楽業界、芸能界に付き物の「闇」をはっきりと見ることができた時代。
大親分にお嬢と呼ばれる歌姫がいたり、トップアイドルが飛び降り自殺したり、自殺未遂をやらかしたり、他には大麻、覚醒剤。音楽業界は闇だらけだと、子どもでも十分に理解できたものでした。

しかし平成の時代になると業界はクリーン化。実態は変わっていないにもかかわらず、表面上はクリーンにとりつくろうことはうまくなりました。

だからレコード大賞。色濃く残る昭和から闇を感じる、そんな貴重な番組なのです。

 

大本命、DA PUMPはレコード大賞をとることができない

大本命、DA PUMPはレコード大賞をとることができない
まずは闇というほどではありませんが、レコード大賞の「お約束」をご紹介。このお約束に当てはまってしまったら大賞に輝くことはできないという、長年の慣習を以下に紹介しましょう。

まず当日、会場に来ない(であろう)人は受賞できません。
というのも受賞、喜びの声、演奏、フィナーレという番組の流れが成り立たないから。1995年にMr. Childrenが「innocent world」で大賞を獲得したにもかかわらず、当日会場に姿を見せなかったために、妙な雰囲気のまま番組がフィナーレを迎えた。
この轍を踏まないためのお約束ですね。

ですから大本命にもかかわらず、米津玄師氏はノミネートもされていない。テレビの仕事を断っているから、レコード大賞の会場にも来ないだろうというですね。

そして、洋楽のカバー曲は受賞できません。
レコード大賞は日本作曲家協会が主催しているイベント。それだけに日本人が作曲した、オリジナル曲しか取れないというのがお約束です。過去にカバー曲で受賞を逃したのは西城秀樹氏「YMCA」、Wink「愛が止まらない」など。

ということで、DA PUMP「U.S.A.」はノミネートされてはいますが取れません。原曲はJoe Yellowなる人が1992年にリリースしたもの。昨年末からのユーロビート再燃の機運にあわせて見事なチョイスだと思いましたがカバーはカバー。「ダサかっこいい」なる流行語も産んでいますし、幅広い年齢層からの支持は一番だと思うんですけれど、DA PUMPがレコード大賞を取ることはできないでしょう。

 

選考方法に感じる、音楽業界の闇

以上のお約束を守った上でレコード大賞が選考されるのですが、どうやって決定するのか?というと審査委員による投票だそう。Wikipediaによると第56回(2014年)の場合、新聞社社員が11名、TBS系列局の社員が4名、音楽評論家・プロデューサーが5名という合計20名が審査委員を務めていました。

ならば、レコード大賞がお手本にしたというアメリカ・グラミー賞の選考方法は?というと、こちらも投票なのは変わりませんが規模が違う。何しろ「全米レコード芸術科学アカデミー(NARAS)」の会員、約1万3,000人が投票権を持っているといいます。

規模が小さいことにどのような闇があるのか?というと買収しやすいんですね。
「レコード大賞は新聞社13人の過半数、つまり7人の記者を押さえておけば、自分の獲らせたい歌手に決めることができるんだよ」とうそぶいたのは、芸能界のドンこと某氏らしいのですが、年末ともなるとレコード大賞の審査委員は接待攻勢を受けるとか。

接待をする側の努力を知っているからこそ、昭和の大賞受賞者たちは涙を流していたのか?と考えると、感慨もひとしおなのです。

 

西野カナさんの表情が雄弁に物語る

西野カナさんの表情が雄弁に物語る
そんな接待の実弾費用でしょうか?
一昨年に起こったのが「レコード大賞1億円買収騒動」、芸能界のドンが率いる事務所からEXILE一派の事務所へ、1億円の請求書が渡っていたと週刊誌に報道されたのです。

報道で自粛したのか、その年のレコード大賞はEXILE一派ではなく、西野カナさん。きらびやかな衣裳と気の抜けたコメント・表情の対比に闇を実感した犬助。やはり音楽業界は、恐ろしいところなんだな、と。

でもねえ、そんな闇があるからこそ音楽業界は輝いて見えるのではないか?とも思うのです。白鳥は水上に優雅な姿を表わす一方で、水面下でもがき続けているものです。芸能界も闇があるからこそ、その対比で輝きは増すものなのでしょう。
平成も過ぎ、昭和はますます遠くなりゆくのですが「輝け!日本レコード大賞」は末永く続いて欲しいもの。ろくでもない音楽業界を映し出す、鏡であり続けてほしいものです。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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