感動と興奮が蘇る!あの名作アニメを支えた3人の作曲家
- 2018/06/04
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作曲家に焦点を当ててみよう
アニメを支える裏方といえば、アニソン歌手や声優、キャラクターデザイナーが話題になりがちですが、アニメの世界を音楽で表現する作曲家たちの存在を忘れてはいけません。
好きなアニメの曲ならば、数秒の導入部分を聴くだけで感動と興奮が蘇りますし、アニメを抜きにしても何度も聴きたくなる、あるいは思わず口ずさんでしまう中毒的な魅力さえあります。
アニメ業界には数えきれないほどの作曲家がいますし、名曲を生み出した作曲家もたくさんいるので、紹介しきれないのが悔やまれますが、筆者の独断と偏見でアニメ音楽の巨匠をピックアップしてみました。
作曲家の名前は知らずとも「アニメを見ていた」「何なら今でも歌えるゾ!」というオヤジもいるはずです。
菅野よう子
アニメに留まらず、作曲家として有名な人物の1人です。
アニメ音楽ではマクロスシリーズ、カウボーイビバップ、∀ガンダム、劇場版エスカフローネ、アクエリオンシリーズなど、主題歌・挿入歌では紅の豚、カードキャプターさくら、コードギアスなどの、たくさんの名作アニメに関わっています。
ちなみに、彼女はCM楽曲も多数手がけており、その数は「1000本以上」(本人談)。
コスモ石油、ユニクロ、Google、ほっともっと、日立製作所、トヨタ自動車、東京電力、KDDT、NTT DoCoMoなど、多くの有名企業に採用されているほどの、実力の持ち主です。
アーティストやアイドルらの作編曲にも積極的で、米米CLUB、SMAP、土屋アンナ、クラムボン、小泉今日子など多岐にわたります。
キーボード奏者としては、おニャン子クラブや今井美樹らのコンサートに参加したことも。
なかでも、筆者が印象に残っているのは、アニメではカウボーイビバップ、他には作曲家デビューを飾った光栄の歴史シミュレーションゲーム「三國志」、そして音楽面のプロデュースを手掛けた坂本真綾です。
光宗信吉
有名アニメといえども、ちょっぴりマニア向けな作品が並びますが、ナースエンジェルりりかSOS、VS騎士ラムネ&40炎、ちっちゃな雪使いシュガー、アキハバラ電脳組、フリクリ、少女革命ウテナ、ゼロの使い魔、魔法先生ネギま!、ローゼンメイデン、シスター・プリンセス RePure、遊☆戯☆王デュエルモンスターズなどの作編曲に携わった方です。
濃いファンによって支持されている作品のオンパレードなので、アニメ好きではないオヤジはピンと来ないかもしれませんが、作品の世界観やシーンを引き立てるセンスはかなりのもの。
今ではアニメ音楽で名をはせていますが、大学在学中からバックバンドの仕事をスタートし、ジャズフェスなどへの出演もしています。
4歳からヤマハ音楽教室で音感トレーニングを受けていたことが、人生のターニングポイントになったのかもしれません。
田中公平
サクラ大戦の「檄!帝国華撃団」、ワンピースの「ウィーアー!」と言えば、このお方。
他にも、笑ゥせぇるすまん、キン肉マン、ドラゴンボール、かいけつゾロリ、ジョジョの奇妙な冒険、まんが日本昔話、ああっ女神さまっ、剣勇伝説YAIBAなどなど、有名作品がズラリ。
「アニメ屯田兵」と自称し、「アニメ音楽を売れる世界に耕したい」という思いを胸に活動してきたといいます。
タイアップ曲が増えるなかで「アニメとゲームの仕事しかしない」「俺は俺のブランドをつくる」とし、アニメとゲームの仕事しかしないと決めたのだとか。
作曲家になるまでのエピソードも、非常に興味深いです。
医者の家系で病院の1人息子であったこと、一浪して東京藝術大学に入ったものの、学生たちの音楽論についていけなかったこと、卒業時には下から2番目で、作曲家になれずビクターに就職したこと、退職後は留学をして、そこで観たミュージカルがサクラ大戦など後の仕事に生きたこと―――。
人生そのものが音楽に生きている、つまり「人生に回り道なんてない」ということなのでしょう。