V系があっという間に衰退した理由!

  • 2018/05/23
  • ライフスタイル・娯楽
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暗黒期に突入したV系業界

暗黒期に突入したV系業界
今でいうV系が確立したのは「X JAPAN」「LUNA SEA」「黒夢」らが飛躍した90年代頃のこと。
HR/HMの流れを汲みながらも、独自の世界観で人気を博しました。
この3バンドは男性人気も高く、彼らを模したバンドが溢れかえっていた時代があったのも、今となっては懐かしい思い出です。

90年代後半から00年代にかけては、かつての勢いは失ったものの、グロテスクな演出でお茶の間を震撼させた「DIR EN GREY」や、V系のサブジャンルである“オサレ系”の元祖「baroque」らが、新たなV系の可能性を示しました。

05年前後は「UNDER CODE」や「PS COMPANY」などのV系事務所がインディーズシーンを大いに盛り上げ、全国区のTV番組では「Psycho le Cemu」が個性的な衣装とキャッチーな楽曲で注目を集めることになります。
この頃は、新たなムーブメントを巻き起こすとまではいかなくても、V系を崇拝するバンギャの人口も多く、V系業界全体が盛り上がっていたように思います。

ところが、2010年以降は厳しい状況が続いているといっていいでしょう。
インディーズで人気が出ても伸び悩んで解散するケースや、看板バンドの不在で影響力を失っていったV系事務所も少なくありません。
現役のV系バンドマンでさえ「年々、お客さん自体の数が減っている」「東京でさえ、バンギャ人口が少ない」と実感しているのです。
なぜ、V系業界は衰退の一途をたどっているのでしょうか。

 

真新しさがない

真新しさがない
2010年代に売れたV系バンドといえば「ゴールデンボンバー」です。
今でこそ、ゴールデンボンバーいう1つのバンドの形が世間に受け入れられていますが、その道のりは決して平たんなものではありませんでした。
中小規模のライブハウスへの出演と動画投稿に明け暮れていた時期でさえ、V系という小さな村のなかでも彼らのスタイルに賛否両論が巻き起こっていたのは周知の事実。

「でも、ゴールデンボンバーはV系の枠を超えて“パンピ”にもウケた。」
その答えは簡単。
彼らは、従来のV系のイメージをいい意味でブチ壊すことができたのです。

世間は、古き良きV系の流れを汲んだバンドに飽きていたし、その独特の世界観に対して「歌い方が苦手」「見た目がダサイ」といったアレルギーのようなものを抱いている人も少なからずいます。
ゴールデンボンバーはそんな人たちの心のなかにもスッと入り込める親しみやすさがありますし、かつての「X JAPAN」「LUNA SEA」「黒夢」らと同じく“新しいV系の形”を示した成功者でもあります。
世間が求めているのは、先人たちを真似ただけのコピーバンドでもなければ、見た目だけのコスプレ集団でもないということなのでしょう。

 

アイドル化が止まらない

アイドル化が止まらない
V系でも、というと怒られるかもしれませんが、V系バンドマンのなかにも真剣に“音楽”をやっている人達はもちろんいます。
ですが悲しいことに、そんなバンドマンでさえ、ファンとの「チェキ会」「握手会」「お渡し会」などの接触イベントを余儀なくされているのです。
これらの接触イベントは、バンド活動の資金集めだったり、布教活動だったりとさまざまな意味を持ちますが、本当に必要なものなのでしょうか。

ファンと接触する機会が増えるほど、一部のファンによる「バンドの私物化」が進んで新規のお客さんが寄り付きにくくなりますし、結局は一部のファンから搾取することでバンドを継続しているに過ぎません。
SNSでプライベートを惜しみなく披露するバンドマンが増えたのも、時代の変化でしょう。

V系に女性ファンやバンドマンを狙うファッカー(今でいう“狙いギャ”)が多いのは90年代の黄金期も同様でしたが、あの頃に比べて「V系って随分安っぽくなったな」「プライドはないのか?」と説教を垂れたくなるのは、筆者が年を取ってしまったからでしょうか。
今のV系シーンにも良いバンドがたくさんあるからこそ、さらなる脱皮に期待したいと思います。

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